2009年01月14日
注目の若手:ATP2009年憶測
おつかれさまです。ふぇでらです。
ATPツアーの2009年について、素人憶測シリーズを更新しています。今回は、50位前後にいる注目の若手をあげてみようと思います。正直、内容的には一般論にとどまっています。なんの新鮮味も面白味もありませんf(^^;)。シリーズ(笑)過去記事は以下に。
○『5位争い:ATP2009年憶測』(2009年01月11日)
○『1位争い:ATP2009年憶測』(2009年01月10日)
○『ATPの2009年憶測:前説明』(2009年01月08日)
私は一般人であり、テニス玄人ですらなく、テニス歴&ATP観戦歴今年で4年目のヘタレです。今年のATPツアーを全然観ておらず(WOWOWにも加入していない)、調子やメンタルやオーラみたいなものも全然分かりません。そのことをあらかじめご了承ください。そもそも、ナマで観ない限り本質的なことは絶対に解らないです。ナマで観ていれば、いろいろと解ることもあるのですが……以下に例を。
○『来年も行きます、AIG!!』(2006年10月08日)
■若手選手の傾向について
当たり前ですが、若手はサーブやボレーよりもストロークやリターンの完成度が圧倒的に高い傾向があります。育成上どうしてもそうなるでしょうし、フィジカルや戦術勘の熟達速度からいっても、そういうプレースタイルになっていくのだと思っています。
また、当然メンタルや戦術などの経験も不足しがちな状態でツアーを転戦し始めることになります。つまり若手プレーヤーは、ツアー参戦初期においてある程度勝ち進めるなら、よほどの問題が生じない限り毎年技術も経験も向上が期待できるため、歳を重ねるごとにTOP10に近づいていくものだと考えています。つまり、ストローク主体である程度勝ち上がっている若手は、昨年のプレーにさらにサービスやボレーやフィジカルや戦術のプラス分が上乗せされることが期待できるということです。
今は若手の台頭過渡期のため、結果的にストローク全盛時代の様相を呈しているといえるでしょう(たぶん)。ナダルもジョコビッチもマレーも、最初はストローク主体でした(たぶん)。ストローク力でランキングを上げつつ同時にサービスとボレーも向上させ、オールラウンダーとしてTOPに位置するようになっています。
なので、サービス(とフィジカル)が弱いといわれている錦織も、自然にサービス(とフィジカル)が武器の一つになっていくように考えています。サービスが弱点なのではなく、これからどんどんサービス(とフィジカル)が向上する余地がある、という考えです。ちなみに、日本人は別にフィジカル全般ですべて劣っているわけではないとも考えています(体格は劣ると思いますが)。これについてはまた別の機会に。
■安定するか、グルビス(ガルビス)
そんな中、一番期待できるのがグルビス(ガルビス)だと思っています。これは、誰しも名前を挙げる選手と思います。逆に、名前を挙げない人を見てみたいですf(^^;)。既に全仏オープンベスト8も経験していますし、どこかのGSで最低でもベスト8、ドロー運がよければベスト4もありえるのではないかと思います。
○エルネスツ・ガルビス [Wikipedia]
ジョコビッチも全仏オープンベスト8を足がかりに駆け上がってきましたし、グルビス(ガルビス)が同等の才能を持っているのなら、今年、TOP15には一度は入れるはずだと思っています。1988年生まれの同い年のデルポトロにできてグルビス(ガルビス)にできないはずはありません。少なくとも、同じく同年代のチリッチと同じ位置には行ってほしいです。ちなみにデルポトロは、同世代の中で最大のライバルは、自然体でどんなショットも簡単そうに打つガルビス(グルビス)だ、と言っているようです。
……が、どうも性格がサフィン系のような……。メンタルやコンセントレーションの起伏が激しいようです。自信がついてメンタルが安定してくれば、一気にブレイクすると思うのですが……。なお、テニス誌のスマッシュ2009年1月号掲載のガルビス(グルビス)のインタビューで、彼は以下のようなことを言っていますf(^^;)。彼の性格の一端が垣間見えるような気がします。
■勝っても騒がれない選手に 錦織
錦織も、当然注目でしょう。今年に入って、ベルディフ(ベルディヒ)相手に勝ったとかフェレーロ相手に互角の勝負をしたとか騒がれていますが、いや……あの~、去年の時点で既に現役TOP10プレーヤーのブレークやフェレールに勝っているんですがf(^^;)。錦織は59位、グルビス(ガルビス)は51位。で、そのグルビス(ガルビス)は、ジョコビッチに勝利しています。ちなみに錦織は、2008年のチャレンジャークラスの大会でグルビス(ガルビス)に勝利したこともあります。1988年生まれのグルビス(ガルビス)と1989年(しかも12月29日)生まれの錦織ということで大きな違いがありますが、日本人選手という色眼鏡で彼をみないほうがよいような気が……。このあたりのことを注意しないと、逆に錦織を実力以下に矮小化固定化してしまうことになりかねないと思っています。
○錦織圭 [Wikipedia]
閑話休題。まずは45位を目指すそうですが、今年最終的には20~30位までには入ってくるのではないでしょうか(フィジカルさえ万全ならば)。ちなみに、テニス誌スマッシュ2009年1月号掲載のデルポトロのインタビューで、錦織は来年20位とか15位とかには入っているかもしれない、とデルポトロは述べてました。1988年生まれのデルポトロは錦織の1つ年上。1989年(ただし12月29日)生まれの錦織が、昨年のデルポトロのような成績を残せるか、見守りたいと思います。少なくとも、昨年のチリッチ並の成績は期待しています(ガルビス(グルビス)君、ごめんなさい)。
○過去参考記事 『錦織対デルポトロ、大局的見所』(2008年09月01日)
個人的には、好きなのに苦手になったらしい全仏オープンには特に注目しています。ジョコビッチもガルビス(グルビス)も、全仏でグランドスラム初ベスト8進出しています。おそらく、ストロークやリターンでの攻撃力や展開力がクレーコートでモノをいうからでしょう。ここでベスト8にいけるのかどうか、それが一つの試金石になると思います。フィジカルに問題がなければ、そしてドロー運がよければ、期待できると考えています。ほか、ATPマスターズ1000で1回はベスト4に進出してほしいとも思っています。
とはいえ、ハイネケンオープン2009でさっそく腕の負傷で棄権しています……。ここは、錦織陣営やフィジカルコーチの手腕に期待しましょう(オーバーワークで怪我する前に、間隔空けたり調整するなり対策立てるなりするのがチームの仕事でしょうし)。ちなみに私は、若手選手のタイムアウト取得容認&傍観派です(なお、賛成でも否定でもありません。容認&傍観です)。参考過去記事は以下に。
○『錦織? いいえ、18歳の若者です』(2008年10月19日)
■注目の新人は、トミックとディミトロフ
ATPツアーに常時参戦するのならという前提条件はありますが、ニューカマーとしては、トミックと片手バックハンドのディミトロフに注目しています。ディミトロフは1991年生まれで、1981年生まれのフェデラーの10歳年下となりますす(トミックは1992年生まれ)。
○Bernard Tomic [ATP]
○Bernard Tomic [Wikipedia]
○Grigor Dimitrov [ATP]
○Grigor Dimitrov [Wikipedia]
テニス雑誌などでも既に取り上げられています(^_^;)。トミックについては、若手最注目株らしいので、とりあえず注目という感じです。フィジカル面でまだまだトップレベルには太刀打ちできないのではないでしょうか。しかし、若手の最注目株であり将来のトッププレーヤー候補であることに間違いはないでしょう。数年後を興味深く待ちたいです。
が、ディミトロフ(Grigor Dimitrov)には、今年から結構期待しています。現在492位らしいですが、200位まではランキングを上げてくるのではないでしょうか。もしかしたら、100位を切るかも……。個人的には、錦織がたどってきた成長曲線(ランキング推移)をトレースするような感じになると思っています。今後要注目なのは間違いないでしょう。片手バックハンドなので、今からにわかファンですf(^^;)。
ただし、その片手バックハンドというのが気にもなっています。現代&次代ATPツアーにおいては、アダになるのではないかと……。両手ではない分、少し厳しい戦いを強いられるのではないかと。そのあたりが少し不安です(ただし、今後ツアーのショット傾向が、スピン化のベクトルではなくアングル&フラットスピード化のベクトルに進むなら、話は変わります)。
ATPツアーの2009年について、素人憶測シリーズを更新しています。今回は、50位前後にいる注目の若手をあげてみようと思います。正直、内容的には一般論にとどまっています。なんの新鮮味も面白味もありませんf(^^;)。シリーズ(笑)過去記事は以下に。
○『5位争い:ATP2009年憶測』(2009年01月11日)
○『1位争い:ATP2009年憶測』(2009年01月10日)
○『ATPの2009年憶測:前説明』(2009年01月08日)
私は一般人であり、テニス玄人ですらなく、テニス歴&ATP観戦歴今年で4年目のヘタレです。今年のATPツアーを全然観ておらず(WOWOWにも加入していない)、調子やメンタルやオーラみたいなものも全然分かりません。そのことをあらかじめご了承ください。そもそも、ナマで観ない限り本質的なことは絶対に解らないです。ナマで観ていれば、いろいろと解ることもあるのですが……以下に例を。
○『来年も行きます、AIG!!』(2006年10月08日)
■若手選手の傾向について
当たり前ですが、若手はサーブやボレーよりもストロークやリターンの完成度が圧倒的に高い傾向があります。育成上どうしてもそうなるでしょうし、フィジカルや戦術勘の熟達速度からいっても、そういうプレースタイルになっていくのだと思っています。
また、当然メンタルや戦術などの経験も不足しがちな状態でツアーを転戦し始めることになります。つまり若手プレーヤーは、ツアー参戦初期においてある程度勝ち進めるなら、よほどの問題が生じない限り毎年技術も経験も向上が期待できるため、歳を重ねるごとにTOP10に近づいていくものだと考えています。つまり、ストローク主体である程度勝ち上がっている若手は、昨年のプレーにさらにサービスやボレーやフィジカルや戦術のプラス分が上乗せされることが期待できるということです。
今は若手の台頭過渡期のため、結果的にストローク全盛時代の様相を呈しているといえるでしょう(たぶん)。ナダルもジョコビッチもマレーも、最初はストローク主体でした(たぶん)。ストローク力でランキングを上げつつ同時にサービスとボレーも向上させ、オールラウンダーとしてTOPに位置するようになっています。
なので、サービス(とフィジカル)が弱いといわれている錦織も、自然にサービス(とフィジカル)が武器の一つになっていくように考えています。サービスが弱点なのではなく、これからどんどんサービス(とフィジカル)が向上する余地がある、という考えです。ちなみに、日本人は別にフィジカル全般ですべて劣っているわけではないとも考えています(体格は劣ると思いますが)。これについてはまた別の機会に。
■安定するか、グルビス(ガルビス)
そんな中、一番期待できるのがグルビス(ガルビス)だと思っています。これは、誰しも名前を挙げる選手と思います。逆に、名前を挙げない人を見てみたいですf(^^;)。既に全仏オープンベスト8も経験していますし、どこかのGSで最低でもベスト8、ドロー運がよければベスト4もありえるのではないかと思います。
○エルネスツ・ガルビス [Wikipedia]
ジョコビッチも全仏オープンベスト8を足がかりに駆け上がってきましたし、グルビス(ガルビス)が同等の才能を持っているのなら、今年、TOP15には一度は入れるはずだと思っています。1988年生まれの同い年のデルポトロにできてグルビス(ガルビス)にできないはずはありません。少なくとも、同じく同年代のチリッチと同じ位置には行ってほしいです。ちなみにデルポトロは、同世代の中で最大のライバルは、自然体でどんなショットも簡単そうに打つガルビス(グルビス)だ、と言っているようです。
……が、どうも性格がサフィン系のような……。メンタルやコンセントレーションの起伏が激しいようです。自信がついてメンタルが安定してくれば、一気にブレイクすると思うのですが……。なお、テニス誌のスマッシュ2009年1月号掲載のガルビス(グルビス)のインタビューで、彼は以下のようなことを言っていますf(^^;)。彼の性格の一端が垣間見えるような気がします。
“(自分に足りないものは?)単に経験だと思う。僕はまだ若いし、試合の中で学ぶことはたくさんある。今のランキングが、自分の実力を反映しているとは思わないよ”
“(チームスポーツに向いてないというのはなぜ?)負けた時、その責任が誰にあるのか分からないからすっきりしない。でもテニスでは、負けたときに責めるべきは、自分だけでしょう。”
“(尊敬している選手は?)特にいないな。僕はフォアのストロークが得意だけど、ドロップショットやロブも好き。いろいろなショットを組み合わせて独自のスタイルを確立したいと思っているんだ”
■勝っても騒がれない選手に 錦織
錦織も、当然注目でしょう。今年に入って、ベルディフ(ベルディヒ)相手に勝ったとかフェレーロ相手に互角の勝負をしたとか騒がれていますが、いや……あの~、去年の時点で既に現役TOP10プレーヤーのブレークやフェレールに勝っているんですがf(^^;)。錦織は59位、グルビス(ガルビス)は51位。で、そのグルビス(ガルビス)は、ジョコビッチに勝利しています。ちなみに錦織は、2008年のチャレンジャークラスの大会でグルビス(ガルビス)に勝利したこともあります。1988年生まれのグルビス(ガルビス)と1989年(しかも12月29日)生まれの錦織ということで大きな違いがありますが、日本人選手という色眼鏡で彼をみないほうがよいような気が……。このあたりのことを注意しないと、逆に錦織を実力以下に矮小化固定化してしまうことになりかねないと思っています。
○錦織圭 [Wikipedia]
閑話休題。まずは45位を目指すそうですが、今年最終的には20~30位までには入ってくるのではないでしょうか(フィジカルさえ万全ならば)。ちなみに、テニス誌スマッシュ2009年1月号掲載のデルポトロのインタビューで、錦織は来年20位とか15位とかには入っているかもしれない、とデルポトロは述べてました。1988年生まれのデルポトロは錦織の1つ年上。1989年(ただし12月29日)生まれの錦織が、昨年のデルポトロのような成績を残せるか、見守りたいと思います。少なくとも、昨年のチリッチ並の成績は期待しています(ガルビス(グルビス)君、ごめんなさい)。
○過去参考記事 『錦織対デルポトロ、大局的見所』(2008年09月01日)
個人的には、好きなのに苦手になったらしい全仏オープンには特に注目しています。ジョコビッチもガルビス(グルビス)も、全仏でグランドスラム初ベスト8進出しています。おそらく、ストロークやリターンでの攻撃力や展開力がクレーコートでモノをいうからでしょう。ここでベスト8にいけるのかどうか、それが一つの試金石になると思います。フィジカルに問題がなければ、そしてドロー運がよければ、期待できると考えています。ほか、ATPマスターズ1000で1回はベスト4に進出してほしいとも思っています。
とはいえ、ハイネケンオープン2009でさっそく腕の負傷で棄権しています……。ここは、錦織陣営やフィジカルコーチの手腕に期待しましょう(オーバーワークで怪我する前に、間隔空けたり調整するなり対策立てるなりするのがチームの仕事でしょうし)。ちなみに私は、若手選手のタイムアウト取得容認&傍観派です(なお、賛成でも否定でもありません。容認&傍観です)。参考過去記事は以下に。
○『錦織? いいえ、18歳の若者です』(2008年10月19日)
■注目の新人は、トミックとディミトロフ
ATPツアーに常時参戦するのならという前提条件はありますが、ニューカマーとしては、トミックと片手バックハンドのディミトロフに注目しています。ディミトロフは1991年生まれで、1981年生まれのフェデラーの10歳年下となりますす(トミックは1992年生まれ)。
○Bernard Tomic [ATP]
○Bernard Tomic [Wikipedia]
○Grigor Dimitrov [ATP]
○Grigor Dimitrov [Wikipedia]
テニス雑誌などでも既に取り上げられています(^_^;)。トミックについては、若手最注目株らしいので、とりあえず注目という感じです。フィジカル面でまだまだトップレベルには太刀打ちできないのではないでしょうか。しかし、若手の最注目株であり将来のトッププレーヤー候補であることに間違いはないでしょう。数年後を興味深く待ちたいです。
が、ディミトロフ(Grigor Dimitrov)には、今年から結構期待しています。現在492位らしいですが、200位まではランキングを上げてくるのではないでしょうか。もしかしたら、100位を切るかも……。個人的には、錦織がたどってきた成長曲線(ランキング推移)をトレースするような感じになると思っています。今後要注目なのは間違いないでしょう。片手バックハンドなので、今からにわかファンですf(^^;)。
ただし、その片手バックハンドというのが気にもなっています。現代&次代ATPツアーにおいては、アダになるのではないかと……。両手ではない分、少し厳しい戦いを強いられるのではないかと。そのあたりが少し不安です(ただし、今後ツアーのショット傾向が、スピン化のベクトルではなくアングル&フラットスピード化のベクトルに進むなら、話は変わります)。
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