2007年05月19日
フェデラー2.0の可能性
おつかれさまです。ふぇでらです。
マスターズシリーズ・ハンブルグ、フェデラー対モヤ戦、4-6 6-4 6-2でフェデラーが勝利しました。
モヤの調子、かなりよかったですねf(^^;)。が、後半フィジカルが落ちてきたのと、フェデラーがギアを上げてきた事で、無事決勝戦進出。
当ブログでは、連勝記録ストップ後のスランプ気味フェデラーに対して、素人のエセ分析っぽい記事を何度かアップしています。
○『フェデラー、未来と闘え!』(2007年05月13日)
○『2007年第一次赤土戦役』(2007年04月23日)
○『驕れるフェデラーは……』(2007年03月13日)
いろいろと辛辣なことも書いていますが、今回改めてフェデラーのプレーを見てみて、私の中である推論へ帰着しました。
■最高のオールラウンダーこその、スランプ
それは、フェデラーのスランプはオールラウンダーからパーフェクターになる通過儀礼なのではないか――。したがって今後、更なる高みへ昇っていくのではないか――。ということです。
どのサーフェスも苦にせず、不得意なショットもなく、どんなプレースタイルにも対応でき、オールラウンダーの名をほしいままにしているフェデラーですが、どうもそれがアダになってプレー中に戦術・戦略的に迷いが生じているような気がします。言い方を変えますと、自らが保持し遂行することができる選択肢の多さに、頭脳と感覚の処理効率が最適化されていないように見受けられます(素人の独断と偏見です)。
きっかけは、ハードコートでのカニャス戦連敗でしょう。そしてクレーコートシーズンで本格的に混乱が顕在化したのではないでしょうか。最大の要因は、クレーコートに異常に特化した――そして他サーフェイスでも力を発揮しつつある――キングオブクレーのナダルの存在であることは間違いないでしょう。
■歴史が、初のパーフェクターを生み出すか
これまでも、オールラウンドプレイヤーは存在してきたと思います。しかし、本当に全サーフェイスで勝利を挙げ続けられるオールラウンダーは、いなかったのではないでしょうか。それは、オールラウンダーではあってもパーフェクターではなかったからだと思います(個人的に)。
また、オールラウンダーがパーフェクターになろうとする、モチベーションのきっかけもなかったのだと思います。フェデラーほど完成度の高いオールラウンダーと、クレーで歴史上最強の強さを発揮するナダルのようなプレイヤーが同時期に存在するという歴史のイタズラは、そう何回も起こりません。
史上最高のオールラウンダーとしてのプライドもあって、フェデラーは、どうしてもクレーコートでナダルを倒したいのだと思います。そういう意味では、歴史こそがフェデラーをスランプに突入させ、歴史こそがパーフェクターの出現を望んでいるのかもしれません。
■進化か退化か、新コーチの手腕に期待
ハードコートではハードコートでの最適プレーが、グラスコートではグラスコートでの最適プレーが、クレーコートではクレーコートでの最適プレーができる、テニス史上最初のパーフェクターの扉を開けるための通過儀礼、それが今のフェデラーのスランプの本当の姿なのではないかと推論しています。今は、フェデラーの脳内でカンブリア爆発が起こっているのかもしれません。
願わくばフェデラーの次のコーチには、各サーフェイスごとに戦術・戦略を高効率化・最適化できる、つまり、フェデラーを各サーフェイスごとにスペシャリスト化できる人物が就任できるよう、願っています(フェデラー自身は究極の唯一のプレースタイルを望んでいたのでしょうけど、それではナダルに勝てないと判断、ローチ解任に至ったのではないかと穿った見方をしています……)。
このスランプを脱しパーフェクターになれるのか、模索の道に迷い勝てなくなって潰されていくのか、フェデラーファンとして今後興味深く注視していこうと思います。以上、テニス初心者の独断と偏見の思い込み記事でした。ご了承ください。
マスターズシリーズ・ハンブルグ、フェデラー対モヤ戦、4-6 6-4 6-2でフェデラーが勝利しました。
モヤの調子、かなりよかったですねf(^^;)。が、後半フィジカルが落ちてきたのと、フェデラーがギアを上げてきた事で、無事決勝戦進出。
当ブログでは、連勝記録ストップ後のスランプ気味フェデラーに対して、素人のエセ分析っぽい記事を何度かアップしています。
○『フェデラー、未来と闘え!』(2007年05月13日)
○『2007年第一次赤土戦役』(2007年04月23日)
○『驕れるフェデラーは……』(2007年03月13日)
いろいろと辛辣なことも書いていますが、今回改めてフェデラーのプレーを見てみて、私の中である推論へ帰着しました。
■最高のオールラウンダーこその、スランプ
それは、フェデラーのスランプはオールラウンダーからパーフェクターになる通過儀礼なのではないか――。したがって今後、更なる高みへ昇っていくのではないか――。ということです。
どのサーフェスも苦にせず、不得意なショットもなく、どんなプレースタイルにも対応でき、オールラウンダーの名をほしいままにしているフェデラーですが、どうもそれがアダになってプレー中に戦術・戦略的に迷いが生じているような気がします。言い方を変えますと、自らが保持し遂行することができる選択肢の多さに、頭脳と感覚の処理効率が最適化されていないように見受けられます(素人の独断と偏見です)。
きっかけは、ハードコートでのカニャス戦連敗でしょう。そしてクレーコートシーズンで本格的に混乱が顕在化したのではないでしょうか。最大の要因は、クレーコートに異常に特化した――そして他サーフェイスでも力を発揮しつつある――キングオブクレーのナダルの存在であることは間違いないでしょう。
■歴史が、初のパーフェクターを生み出すか
これまでも、オールラウンドプレイヤーは存在してきたと思います。しかし、本当に全サーフェイスで勝利を挙げ続けられるオールラウンダーは、いなかったのではないでしょうか。それは、オールラウンダーではあってもパーフェクターではなかったからだと思います(個人的に)。
また、オールラウンダーがパーフェクターになろうとする、モチベーションのきっかけもなかったのだと思います。フェデラーほど完成度の高いオールラウンダーと、クレーで歴史上最強の強さを発揮するナダルのようなプレイヤーが同時期に存在するという歴史のイタズラは、そう何回も起こりません。
史上最高のオールラウンダーとしてのプライドもあって、フェデラーは、どうしてもクレーコートでナダルを倒したいのだと思います。そういう意味では、歴史こそがフェデラーをスランプに突入させ、歴史こそがパーフェクターの出現を望んでいるのかもしれません。
■進化か退化か、新コーチの手腕に期待
ハードコートではハードコートでの最適プレーが、グラスコートではグラスコートでの最適プレーが、クレーコートではクレーコートでの最適プレーができる、テニス史上最初のパーフェクターの扉を開けるための通過儀礼、それが今のフェデラーのスランプの本当の姿なのではないかと推論しています。今は、フェデラーの脳内でカンブリア爆発が起こっているのかもしれません。
願わくばフェデラーの次のコーチには、各サーフェイスごとに戦術・戦略を高効率化・最適化できる、つまり、フェデラーを各サーフェイスごとにスペシャリスト化できる人物が就任できるよう、願っています(フェデラー自身は究極の唯一のプレースタイルを望んでいたのでしょうけど、それではナダルに勝てないと判断、ローチ解任に至ったのではないかと穿った見方をしています……)。
このスランプを脱しパーフェクターになれるのか、模索の道に迷い勝てなくなって潰されていくのか、フェデラーファンとして今後興味深く注視していこうと思います。以上、テニス初心者の独断と偏見の思い込み記事でした。ご了承ください。
彼のファンとしては、このスランプは次へのステップであって欲しいなと思いますね~
標的をナダルに絞りすぎていたんじゃないかっていう意見をよく聞きますが、どうなんでしょう。
でも去年から勝ちまくって、ちょっと驕りが出ていたのも確かだと思います。
明日の決勝、自分のプライドにこだわらず、がむしゃらにがんばって欲しいな~と思うのですが、どうなるか…楽しみです。
対ナダルにフォーカスして戦うことは、個人的には良いことだと思っています。ナダルにクレーコートで1勝もできないよりマシですしf(^^;)。でも、そのせいでバランスを崩している、ないしは、戦術が混乱しているというのもまた真でしょうね。
ファンにとっては、痛し痒しといったところでしょうか。個人的には、フェデラーにはサンプラス2世にはなってほしくないので、クレーコートでもスペシャリストに勝とうともがいているフェデラーには好感を持っています。
おごりがでたのも確かでしょうね。ただ、フェデラーは勝つことでより強くなるタイプ、つまり、負けると途端に自信を失って弱くなるタイプだと考えているので、おごるぐらいがちょうどいいのではないかという気もf(^^;)。負けだすと、彼の本当の精神状態が出だすでしょうね。つまり、ジュニア時代の天才肌のエキセントリックな感情が。
ナダルは強敵です。先制攻撃のフェデラーは、“後の先”を得意とするナダルに対しては多分、クレーコートではもっとも相性が悪いと思います。クレーの戦術で戦わないのなら、フルセットをオールゾーン状態で戦い抜けるようにしないと厳しいでしょうね。