へぼプランナーのダウンザライン戦記

マスターズシリーズ・インディアンウェルズ、初戦の対カニャス戦にて5-7、2-6で敗退――。

マスターズシリーズ・マイアミ、４回戦の対カニャス戦にて6-7(2)、6-2、6-7(5)で敗退――。

マスターズシリーズ・モンテカルロ、決勝戦の対ナダル戦にて4-6、4-6で敗退（5歳年下のナダルにクレーコートで５連敗）――。

マスターズシリーズ・ローマ、3回戦の対ボランドリ戦にて2-6、4-6で敗退――。

「フェデラーは正式にスランプ状態にある」とＡＰ通信がニュース配信――。

フェデラー、トニー・ローチとのコーチングリレーションシップを終了――。



当ブログの隠れファン？　の方はご存知のとおり、私はたまにヘタレふぇでら化しています。これとかそれとかあれとかこんなのです。今回もヘタレふぇでら化は避けられないと考えていました。しかし。フェデラーファンの私にとって、前述のようにフェデラーの状況が危機的である現在、この新たなキャラが誕生するのは必定だったのかもしれません。



「ひとつ、人の世の生き血を啜り」
「ふたつ、不埒な悪行三昧」
「みっつ、醜い浮き世の鬼を退治てくれよう、黒ふぇでら」


小生、黒ふぇでらという者。以後、お見知りおきを。


いつもうだうだと長文を読んでもらってもうしわけないので、小生のときは単刀直入な記事としよう。ふぇでらやヘタレふぇでらとは違うのだよ！　ふぇでらやヘタレふぇでらとは！　とはいえ、テニス始めて１年の素人フェデラーファンなので、そのあたりはご了承願いたい。




まずフェデラーだが、心配はないだろう。まったく問題ない。これまでが凄すぎただけであって、現在のような状況が本来の姿と考えるべき。２００４年から現在までＡＴＰランキング１位を維持し数々の記録を塗り替えてはいるが、この先も永劫に記録に挑戦し続けることを期待するのは、ファンの傲慢ではないか。このような状況になった以上、むしろこれまでが奇跡だったと考えるのが妥当だろう。




では、フェデラーは今後、ランキング１位の座を守れるか否か。このような状況になった以上、他のプレイヤーはフェデラーにこれまでのようなオーラを感じることはないだろうし、「ええぃ、フェデラーは化け物かっ！」などと戦う前から負けている、あるいは、リードしていても焦ってしまうようなことはなくなるのではないか。フェデラーの調子が悪い場合、今後もタフな試合が増えてくるものと思われる。とはいえ、当分はランキング１位の座は磐石だろう。奇跡（魔法）は解けてしまったが、実力（技術）的にトップであることには変わりないからだ。




トニー・ローチとのコーチ契約を終了したのも、いいことではないだろううか。おそらくトニー・ローチが、奇跡（魔法）存続の一助になったのは間違いないと思われる。しかし、奇跡（魔法）は残念ながらすでに解けてしまった。今後、タフでタイトなゲームが続出するであろう。となると、戦術的にも技術的にもメンタル的にも、もう一段レベルアップすることが急務である。そのための布石を早々と打ったフェデラーの戦略眼（危機管理力）を、私は評価したい。トニー・ローチをコーチとするフェーズは、発展的にその役目を終えたのだ。




最後に、ローランギャロスのタイトルを取れるかどうか（ナダルに勝てるかどうか）だが、ファンとしては全仏制覇できる（ナダルにクレーコートで勝てる）と言い切りたい。新たなコーチを誰に依頼するかの英断にもよるが、今年を含め、３年のうちに制覇するのではないか（３回の挑戦のうち、１度は幸運が味方してくれることもあるだろう）。ただし、５歳歳下のナダル相手のため、非常に厳しい戦いになることは間違いない。また、フェデラーがクレーコートでナダルに勝てるようになるとともに、ハードコート（あるいは芝）でフェデラーがナダルに負けることも出てくるようになると思われる（フェデラー同様、ナダルにも生涯グランドスラム達成の可能性が大いにあるだろう）。ここから先は、時間との勝負（上達速度の勝負）になる気がする。




結果的に長文になってしまい、申し訳ない。しかし最後に一つ。フェデラーは、誰をコーチに迎え入れるのか。ここは、単純にテニス始めて１年の素人的な意見として、大穴狙いで以下の４人の名をあげたい。アメリー女史も述べているが、まずは生涯グランドスラム達成者のアガシ。次に天才レフティーのマッケンロー。ほか、マレーのコーチをしているギルバートもいいのではないか。そして超ウルトラＣで、ナダルのコーチであるトニ・ナダル！　さて、フェデラーの英断を、期待して待つことにしよう。