へぼプランナーのダウンザライン戦記

……はぁ～……。あ、ふぇでらです……。どーも……。


マスターズシリーズ・モンテカルロ決勝戦。優勝は、ナダル。スコアは6-4　6-4です。　


フェデラーの調子は、クレーコートとしては良いほうだったのではないかと思います。しかし、負けました。フェデラーは最後まで攻め続け、素晴らしい戦いだったと思います。しかし、負けました。クレーコートでナダルに５連敗です。

■芝の王は土の王になる夢をみるか
私はフェデラーファンですが、フェデラーはクレーコートでずっとこのままナダルに勝てない――、そう思わざるを得ない心境です（個人的見解です）。ナダルじゃない日で、かつ、フェデラーの日であるか、ナダルが故障を抱えつつプレーしないかぎり、フェデラーはクレーでナダル相手に苦汁を舐め続けるのではないでしょうか（個人的見解です）。


意外にもセンターにトップスピンという配球パターンに少し光明を見出したものの、全体的にナダルに蹂躙され続けていたように思います。最後までアグレッシブに攻めてはいましたが、特に戦術的な有効策を見つけられず。そのアグレッシブさは、せめて王者のプライドを持って敗北したいという後ろ向きな気持ちの表れ（蛮勇）にも見えました（個人的見解です）。あるいは、今回は全仏前のテストという位置づけだったのかもしれませんが……。


メンタルを除く個々の技術ではフェデラーのほうが上だとも思います。しかし今回の決勝戦、フェデラーは、ナダルの庭でいいように遊ばれ狩られたというのが現実だと思います。フェデラーには、終始余裕がなかったような……。前述の言を再度繰り返しますが、現状のフェデラーの対ナダル戦術・戦略では、クレーコートでナダルに勝利するのは不可能なように思えます。ナダルがなぜクレーで強いのか、今一度徹底的にスカウティングし、クレーでの戦術ドクトリンを学ぶ必要があるのではないでしょうか。ただ、プレースタイル的にフェデラーはナダルを苦にし、ナダルはフェデラーを得意としているきらいも（クレーでは）ありますし、一概には言えませんが……。





■なぜか、ファンの私の心が折れてしまいました

……。なぜか、フェデラーより先に、フェデラーファンの私の心がナダルによって折られてしまいました……。フェデラーはクレーコートでナダルにこの先勝てないという、絶望的観測がずしりと心にのしかかっています。また、フェデラー敗戦のショックからか、ナダルにこそ生涯グランドスラムの可能性があるのではないかとさえ考えてしまいます……。


とにもかくにも。ナダルは本当に素晴らしいプレイヤーです。今日のところは、ナダル、おめでとう。土の王にふさわしい素晴らしい戦いでした。フェデラーにブレークポイントを握られても冷静でしたし、常にプレッシャーを与えていました。逆にフェデラーは、ブレークポイントを逃したとき明らかに一度気持ちが切れたように見えました。そういう意味では、技術やプレーだけではなく心理戦も楽しむことができた次元の高い試合だったのではないでしょうか。私にとって、現時点での今年一番のテニスの試合（GAORA放映の中で）だと思います。





■それでも、今年の全仏はロジャーに期待
一テニスファンとして、フェデラーとナダルという歴史に残る素晴らしいプレイヤーがしのぎを削りあう時代に立ち会えて、本当に幸せです。全仏でも、ナダルとフェデラーの決勝戦が実現することを、期待しています。とにかく二人とも、おつかれさまでした。そして、ありがとう。


願わくば、全仏決勝が今回を凌駕するベストゲームでありますように。少し辛らつなことを書きましたが、それでも、全仏２００７優勝はフェデラーだと信じています。


神様、ロジャーに少しばかりの幸運を！