2007年01月30日
全豪オープン2007、閉幕
おつかれさまです。ふぇでらです。
全豪オープン2007は、フェデラーの優勝という予定調和的にその幕を閉じました。
私はWOWOW見れません。なので、今大会のプレーなどについて触れることはできません。あのプレーがすごい、あのポイントがキーだったなどというまとめ記事は書けません。
とはいえ、ここはテニスブログ。見ていないなりに、書き散らかしてみようと思います。ご了承ください。
■全豪オープン2007の主役は
今大会の主役は、優勝したフェデラーではありません。フェデラーという存在はグランドスラムという舞台において、もはや主役ではなく、舞台そのものとなっている気すらします(ローランギャロスを除く)。
では今大会の主役は誰かといいますと、この人以外いないと思います。ゴンちゃんこと、フェルナンド・ゴンサレス(ゴンザレス?)。Wikipediaのゴンザレスのページによりますと、本名はフェルナンド・フランシスコ・ゴンザレス・シュファルディらしいですf(^^;)。Jrのときに、全仏オープン1998でファン・カルロス・フェレーロを下して優勝したことも……。
マスターズカップ2005にて繰り上げ出場で登場したときに、その熱いプレーで大会を盛り上げてくれたときから、私は好きになりました。もともとフォアは一級品でしたが、去年後半からコーチの力もあって、みるみる総合力を上げてきました。全豪でも、3回戦でヒューイット、4回戦でブレーク、準々決勝でナダルを破る快進撃。あれよあれよの準優勝。
去年はバグダティスがそうだったように、今年の全豪は、優勝カップこそまたフェデラーのものになりましたが、GSの微笑みはゴンザレスに与えられたと思います。
■全豪オープンは新世代の夢を見たか
マレー、ジョコビッチ、ガスケ、ベルディフの、私が推している新世代4人組は、今回もベスト8手前の4回戦で敗退となりました(とはいえ、ジョコビッチは全仏オープン2006でベスト8経験済みですが)。
全米オープン2006のときと同じような感じですねf(^^;)。今回はそれぞれ4回戦で、マレーはナダルに敗退、ジョコビッチはフェデラーに敗退、ガスケはロブレドに敗退、ベルディフはダビデンコに敗退しています。トップ10オーバーのプレイヤーとは、まだ実力差があるということでしょう。
とはいえ、確実に差は詰まってきていると思います。マレーはナダルに7-6、4-6、6-4、3-6、1-6のフルセット、ベルディフはダビデンコに7-5、4-6、1-6、6-7、ガスケはロブレドに4-6、2-6、6-3、4-6、ジョコビッチはフェデラーに2-6、5-7、6-3、と、接戦傾向になりつつあるのがその理由です(ジョコビッチは……フェデラー相手ですからf(^^;))。
今年のローランギャロスも、この4人は要チェックです。ジョコビッチは、サーフェスを問わないですが特にクレーで強そうですし。フランス育ちのガスケ(スマッシュ3月号には、出身はスイスのネウチャテルと記載してありましたが……)にも期待したいところです。ベルディフもサーフェスを問わない強さがありますし、去年も4回戦まで勝ち進んでいますし。……ただ、心配はマレーです……f(^^;)。
■波乱と復活のあいだ
忘れてはならないのが、リュビチッチの1回戦敗退。フィッシュが元世界ランク17位(アテネ五輪で銀メダリスト)で、怪我から復活し去年後半から急激にランキングを戻してきているとはいえ、リュビチッチは3位までいったプレイヤーです。まさか負けるとは思ってもみませんでした。たしかに、初戦で当たるにしてはフィッシュは危険なプレイヤーでしたが……。
あいかわらず、良い意味でも悪い意味でもファンの期待を裏切るプレイヤーです。そもそもハードや室内などの高速サーフェスを得意とするビッグサーバー(&フォアハンド)をもつ選手なのに、昨年のGSでは全仏でのベスト4が最高というのが、それをよくあらわしています(笑)。
なんとなく、今年はウィンブルドンで活躍しそうな気もしますが、期待すると裏切られるので期待せずに見守ろうと思います。また、実力は安定していますので、どのみちマスターズカップには出場できるでしょうしf(^^;)。
■ロジャーとラファの力関係
毎年のことですが、全豪制覇後はいやおうなしに年間GSへの期待を抱かずにはいられません。特に今年は、ナダルに去年ほどの絶対的な精神圧力を感じないような気がしますので、チャンスではないでしょうか。そこそこ負けるシーンが目立ち、クレーで60連勝した頃のような神話的な土のヒーロー感を、私はあまり感じられません。
継続中のクレーコート連勝記録が全仏まで続くようなら厳しいですが、どこかの大会で途切れれば、かなりフェデラーは有利になると思います(で、多分、どこかで途切れるような……。途切れなければ逆にナダル全仏3連覇でしょう)。逆に言えば、かなりナダルは絶対的優位を保持できなくなると思います。
しかし天性の勝負師ナダルも、充分それを承知しているのではないでしょうか。試合後のインタビューなどをネットで拾い読みしても、敗戦を極力自身のテニスの精神圧力に影響しないように、努力して巧みに発言しているような気がします。周りの選手に付け入る隙を見せないように、自分の自信を失くさないように考えてコメントしているような……(こういうことをできるメンタリティだからこそ、試合でも強いのでしょう)。
全仏あるいは、その前のクレーコートシーズン、数回はフェデラー対ナダルが実現するでしょうし、今から楽しみです。今大会のマレーの対ナダル戦は戦術的に非常に興味深いものだったようですし、フェデラーはそれを踏まえて練習を積んでいって欲しいところです。
▼P.S.
長文でスミマセン。最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。一切プレーを見ていない、しかもテニス初心者の書いた記事ですので、少々の認識違いなどはご容赦くださいf(^^;)。暇つぶし程度にお読みいただく文章ですのでf(^^;)。
全豪オープン2007は、フェデラーの優勝という予定調和的にその幕を閉じました。
私はWOWOW見れません。なので、今大会のプレーなどについて触れることはできません。あのプレーがすごい、あのポイントがキーだったなどというまとめ記事は書けません。
とはいえ、ここはテニスブログ。見ていないなりに、書き散らかしてみようと思います。ご了承ください。
■全豪オープン2007の主役は
今大会の主役は、優勝したフェデラーではありません。フェデラーという存在はグランドスラムという舞台において、もはや主役ではなく、舞台そのものとなっている気すらします(ローランギャロスを除く)。
では今大会の主役は誰かといいますと、この人以外いないと思います。ゴンちゃんこと、フェルナンド・ゴンサレス(ゴンザレス?)。Wikipediaのゴンザレスのページによりますと、本名はフェルナンド・フランシスコ・ゴンザレス・シュファルディらしいですf(^^;)。Jrのときに、全仏オープン1998でファン・カルロス・フェレーロを下して優勝したことも……。
マスターズカップ2005にて繰り上げ出場で登場したときに、その熱いプレーで大会を盛り上げてくれたときから、私は好きになりました。もともとフォアは一級品でしたが、去年後半からコーチの力もあって、みるみる総合力を上げてきました。全豪でも、3回戦でヒューイット、4回戦でブレーク、準々決勝でナダルを破る快進撃。あれよあれよの準優勝。
去年はバグダティスがそうだったように、今年の全豪は、優勝カップこそまたフェデラーのものになりましたが、GSの微笑みはゴンザレスに与えられたと思います。
■全豪オープンは新世代の夢を見たか
マレー、ジョコビッチ、ガスケ、ベルディフの、私が推している新世代4人組は、今回もベスト8手前の4回戦で敗退となりました(とはいえ、ジョコビッチは全仏オープン2006でベスト8経験済みですが)。
全米オープン2006のときと同じような感じですねf(^^;)。今回はそれぞれ4回戦で、マレーはナダルに敗退、ジョコビッチはフェデラーに敗退、ガスケはロブレドに敗退、ベルディフはダビデンコに敗退しています。トップ10オーバーのプレイヤーとは、まだ実力差があるということでしょう。
とはいえ、確実に差は詰まってきていると思います。マレーはナダルに7-6、4-6、6-4、3-6、1-6のフルセット、ベルディフはダビデンコに7-5、4-6、1-6、6-7、ガスケはロブレドに4-6、2-6、6-3、4-6、ジョコビッチはフェデラーに2-6、5-7、6-3、と、接戦傾向になりつつあるのがその理由です(ジョコビッチは……フェデラー相手ですからf(^^;))。
今年のローランギャロスも、この4人は要チェックです。ジョコビッチは、サーフェスを問わないですが特にクレーで強そうですし。フランス育ちのガスケ(スマッシュ3月号には、出身はスイスのネウチャテルと記載してありましたが……)にも期待したいところです。ベルディフもサーフェスを問わない強さがありますし、去年も4回戦まで勝ち進んでいますし。……ただ、心配はマレーです……f(^^;)。
■波乱と復活のあいだ
忘れてはならないのが、リュビチッチの1回戦敗退。フィッシュが元世界ランク17位(アテネ五輪で銀メダリスト)で、怪我から復活し去年後半から急激にランキングを戻してきているとはいえ、リュビチッチは3位までいったプレイヤーです。まさか負けるとは思ってもみませんでした。たしかに、初戦で当たるにしてはフィッシュは危険なプレイヤーでしたが……。
あいかわらず、良い意味でも悪い意味でもファンの期待を裏切るプレイヤーです。そもそもハードや室内などの高速サーフェスを得意とするビッグサーバー(&フォアハンド)をもつ選手なのに、昨年のGSでは全仏でのベスト4が最高というのが、それをよくあらわしています(笑)。
なんとなく、今年はウィンブルドンで活躍しそうな気もしますが、期待すると裏切られるので期待せずに見守ろうと思います。また、実力は安定していますので、どのみちマスターズカップには出場できるでしょうしf(^^;)。
■ロジャーとラファの力関係
毎年のことですが、全豪制覇後はいやおうなしに年間GSへの期待を抱かずにはいられません。特に今年は、ナダルに去年ほどの絶対的な精神圧力を感じないような気がしますので、チャンスではないでしょうか。そこそこ負けるシーンが目立ち、クレーで60連勝した頃のような神話的な土のヒーロー感を、私はあまり感じられません。
継続中のクレーコート連勝記録が全仏まで続くようなら厳しいですが、どこかの大会で途切れれば、かなりフェデラーは有利になると思います(で、多分、どこかで途切れるような……。途切れなければ逆にナダル全仏3連覇でしょう)。逆に言えば、かなりナダルは絶対的優位を保持できなくなると思います。
しかし天性の勝負師ナダルも、充分それを承知しているのではないでしょうか。試合後のインタビューなどをネットで拾い読みしても、敗戦を極力自身のテニスの精神圧力に影響しないように、努力して巧みに発言しているような気がします。周りの選手に付け入る隙を見せないように、自分の自信を失くさないように考えてコメントしているような……(こういうことをできるメンタリティだからこそ、試合でも強いのでしょう)。
全仏あるいは、その前のクレーコートシーズン、数回はフェデラー対ナダルが実現するでしょうし、今から楽しみです。今大会のマレーの対ナダル戦は戦術的に非常に興味深いものだったようですし、フェデラーはそれを踏まえて練習を積んでいって欲しいところです。
▼P.S.
長文でスミマセン。最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。一切プレーを見ていない、しかもテニス初心者の書いた記事ですので、少々の認識違いなどはご容赦くださいf(^^;)。暇つぶし程度にお読みいただく文章ですのでf(^^;)。
>クレーで60連勝した頃のような神話的な土のヒーロー感
あんな事はもうないでしょうね。でもいつまでも語り次がれると嬉しいです。
分析力といいましょうか……単に天邪鬼といいましょうか、思い込みといいましょうか、穿ちすぎといいましょうかf(^^;)。楽しく読んでいただけたのなら、幸いです。
ナダルは今年も、ある程度連勝記録を伸ばすと思います。クレーの大会のどこかでフェデラーがナダルの連勝記録を止めないと、全仏での対戦でフェデラーは厳しくなるでしょうね(逆に言えば、他に連勝記録を止められるクレーコーターの名前を挙げられず、それほどまでにフェデラーはクレーでの影響力を増している、とも言えるかもしれません?)。
もしかしたら、無敗のままウィンブルドンに突入する可能性もあると思います。フェデラー以外では、ゴンザレス、ベルディフ、ロブレド、ダビデンコあたりとの対戦で、面白い展開になるかもしれませんね。
フェデラー同様、ナダルのプレーも研究され包囲網が狭まることが予想されるので、これまたフェデラー同様、ナダルがどんな次の答えをコート上で出すのか楽しみです。