2007年03月18日
よくやった、マレー
おつかれさまです。ふぇでらです。
ATPマスターズ・シリーズ、パシフィック・ライフ・オープン2007。決勝戦は、ナダル対ジョコビッチとなりました。
ナダル対ロディック戦(6-4 6-3)は、最初こそオンタイムでTVみてましたが、途中から寝ました。すみませんf(^^;)。ダブルフォルト連発でブレークされたところで、試合の趨勢がある程度決定してしまったと感じてしまい……。また、ロディックには、これまでの疲れもあったと思います。
そして、注目のマレー対ジョコビッチ戦。こちらは、オンタイムで終了までTV観戦しました。
■入場時の両者の表情が……
気がかりだったのが、マレーの左足の状態。それは、入場時にすぐに分かりました。なにか半ば勝ったようなジョコビッチの晴れやかな表情とは逆に、マレーの表情はどう贔屓目に見ても沈んでいました。
その両選手の雰囲気のコントラストを見たとき、私はジョコビッチの勝利を確信(;´д⊂)。実際、マレーはプレーに明らかに精彩を欠いていましたね。ジョコビッチとの戦いというより、自身の左足への不安や違和感との闘いだったように思います。それでも、現時点でできるプレーやこの状況下で勝ちを狙う戦術など、出し切ったのではないでしょうか。
試合自体は6-2 6-3で、ジョコビッチがまったく危なげなく決勝進出。正直、ジョコビッチも本気を出していなかったのでは? 決勝戦の対ナダル戦を見据え、省エネである程度流していた感があります。とはいえ、セットのキーポイントとなる場面では、きっちり確実に決めていくあたり、さすがに勝負勘といいますかポイント嗅覚の鋭さを見せてくれました。メンタル、フィジカル、プレー、戦術、すべてにおいてオールラウンドにトータルバランスが高い選手です。新世代プレイヤーの中でも、異質のテイストを身に纏っていますね。
■TOP10入りor通過儀礼
おそらく、マレーは負け覚悟でこの準決勝を戦ったと思います。ジョコビッチは身体に不安を抱えて勝てる相手ではないことも、理解していたと思います。つまり、試合開始前から、ジョコビッチが先にTOP10入りを果たすことを認識していたでしょう。無理せず棄権することも、ギルバートコーチなどマレー陣営は検討していたと思います。
GAORAの解説でも触れられていたように、マレー自身は将来のことを考えて無理せず棄権したかったのかもしれません。まだ19歳ですし、当然だと思います。しかし最終的に、2回ほどタイムアウトをとりつつもジョコビッチの勝利が確定するまでプレーすることを棄てませんでした。
マレーの左足が今後のツアーに影響を及ぼさないという前提ですが、棄権せずに観客の期待に応えたマレーには拍手を送りたいです。少なくともマレーは、自身の内面(不安)には打ち勝ったと思います(マレー自身が決断に納得していなくとも、コートに立ったという事実それ自体は大きな要素です)。ジョコビッチに先にTOP10入りを許してしまいましたが、マレーはジョコビッチより先に、プロとしての責任とプライドを試される通過儀礼を終えたと言えるでしょう。これはプロ選手としては、今後大きなアドバンテージになるはずです(マレーの左足が、今後のツアーに影響を及ぼさないという前提です……)。
■マレーが勝ち得たもの、ジョコビッチの決意
19歳? の時にナダルは、マスターズカップを一度棄権しています(怪我の程度の差はあるでしょうけどf(^^;))。ファンは、どちらを応援したくなるでしょうか、どちらにトップに立って欲しいと願うでしょうか……(19歳でマスターズカップ棄権を決断したナダルもまた、ある意味素晴らしいことは確かですが)。
マレーは負けはしましたが、同時に、ファンとその信頼を勝ち得たのではないかと思います(マレーの左足が、今後のツアーに影響を及ぼさないという前提です……)。インデアンウェルズの観客、そしてGAORAの視聴者の中で、マレーファンが増えたのではないでしょうか(ふがいないプレーするぐらいなら棄権しろという意見もあると思います……)。
スポーツにおける精神論を美談に仕立て上げるつもりはありませんが、手負いの親友マレーを下したジョコビッチも、いつもと違うモチベーションで決勝の対ナダル戦に臨むような気がします。
個人的には、決勝戦はジョコビッチに勝ってほしい……そう願っています(ナダルファンの方、すみません……)。
ATPマスターズ・シリーズ、パシフィック・ライフ・オープン2007。決勝戦は、ナダル対ジョコビッチとなりました。
ナダル対ロディック戦(6-4 6-3)は、最初こそオンタイムでTVみてましたが、途中から寝ました。すみませんf(^^;)。ダブルフォルト連発でブレークされたところで、試合の趨勢がある程度決定してしまったと感じてしまい……。また、ロディックには、これまでの疲れもあったと思います。
そして、注目のマレー対ジョコビッチ戦。こちらは、オンタイムで終了までTV観戦しました。
■入場時の両者の表情が……
気がかりだったのが、マレーの左足の状態。それは、入場時にすぐに分かりました。なにか半ば勝ったようなジョコビッチの晴れやかな表情とは逆に、マレーの表情はどう贔屓目に見ても沈んでいました。
その両選手の雰囲気のコントラストを見たとき、私はジョコビッチの勝利を確信(;´д⊂)。実際、マレーはプレーに明らかに精彩を欠いていましたね。ジョコビッチとの戦いというより、自身の左足への不安や違和感との闘いだったように思います。それでも、現時点でできるプレーやこの状況下で勝ちを狙う戦術など、出し切ったのではないでしょうか。
試合自体は6-2 6-3で、ジョコビッチがまったく危なげなく決勝進出。正直、ジョコビッチも本気を出していなかったのでは? 決勝戦の対ナダル戦を見据え、省エネである程度流していた感があります。とはいえ、セットのキーポイントとなる場面では、きっちり確実に決めていくあたり、さすがに勝負勘といいますかポイント嗅覚の鋭さを見せてくれました。メンタル、フィジカル、プレー、戦術、すべてにおいてオールラウンドにトータルバランスが高い選手です。新世代プレイヤーの中でも、異質のテイストを身に纏っていますね。
■TOP10入りor通過儀礼
おそらく、マレーは負け覚悟でこの準決勝を戦ったと思います。ジョコビッチは身体に不安を抱えて勝てる相手ではないことも、理解していたと思います。つまり、試合開始前から、ジョコビッチが先にTOP10入りを果たすことを認識していたでしょう。無理せず棄権することも、ギルバートコーチなどマレー陣営は検討していたと思います。
GAORAの解説でも触れられていたように、マレー自身は将来のことを考えて無理せず棄権したかったのかもしれません。まだ19歳ですし、当然だと思います。しかし最終的に、2回ほどタイムアウトをとりつつもジョコビッチの勝利が確定するまでプレーすることを棄てませんでした。
マレーの左足が今後のツアーに影響を及ぼさないという前提ですが、棄権せずに観客の期待に応えたマレーには拍手を送りたいです。少なくともマレーは、自身の内面(不安)には打ち勝ったと思います(マレー自身が決断に納得していなくとも、コートに立ったという事実それ自体は大きな要素です)。ジョコビッチに先にTOP10入りを許してしまいましたが、マレーはジョコビッチより先に、プロとしての責任とプライドを試される通過儀礼を終えたと言えるでしょう。これはプロ選手としては、今後大きなアドバンテージになるはずです(マレーの左足が、今後のツアーに影響を及ぼさないという前提です……)。
■マレーが勝ち得たもの、ジョコビッチの決意
19歳? の時にナダルは、マスターズカップを一度棄権しています(怪我の程度の差はあるでしょうけどf(^^;))。ファンは、どちらを応援したくなるでしょうか、どちらにトップに立って欲しいと願うでしょうか……(19歳でマスターズカップ棄権を決断したナダルもまた、ある意味素晴らしいことは確かですが)。
マレーは負けはしましたが、同時に、ファンとその信頼を勝ち得たのではないかと思います(マレーの左足が、今後のツアーに影響を及ぼさないという前提です……)。インデアンウェルズの観客、そしてGAORAの視聴者の中で、マレーファンが増えたのではないでしょうか(ふがいないプレーするぐらいなら棄権しろという意見もあると思います……)。
スポーツにおける精神論を美談に仕立て上げるつもりはありませんが、手負いの親友マレーを下したジョコビッチも、いつもと違うモチベーションで決勝の対ナダル戦に臨むような気がします。
個人的には、決勝戦はジョコビッチに勝ってほしい……そう願っています(ナダルファンの方、すみません……)。
私も同じ意見でした・・・残念です。。。
マレーは最近ちょっと変わってきたと思いませんか?
どこが?といわれると上手く説明できないんですが・・・
以前はちょっと苦手な選手だったんですが、今はそうでもないんですよね~大人になってきてる気がする・・・かな。
今、決勝戦のナダル対ジョコビッチ戦を観ています。
ジョコビッチが緊張しているのが、画面からでも分かりますね。少し挙動不審ですし、気負っています。最初のほうは、もしかしたら武者震いしているような……。
でも、19歳で、しかもはじめてのマスターズの決勝ですし。私が19歳の頃なんて……ケツが青く、くちばしが黄色く、まったくの子供でしたf(^^;)。
マレーは大人になってきていると思います。ちょうど、ナダルが台頭しだした頃の彼の変化をみているようです。マレーもナダル同様、実力(評価)が安定するにしたがって、落ち着きを見せるようになると思います。
私は、環境が人を創ると考えているので……(例えば、フェデラー。もし彼の実力が安定しておらず爆発と停滞を繰り返していたならば、もっとエキセントリックな選手になったと思います)。マレーがまだATP50位とかでしたら、まだ直情的で挑戦的な自信家のわがままな子供だったと思います(笑)。
そういう意味では、ジョコビッチはすでにある種の風格があり、非常に興味深いです。