2007年03月11日
データで新世代を読む
おつかれさまです。ふぇでらです。
ネタが無いので引き続き、テニス雑誌『スマッシュ』の2007年3月号、54ページ~55ページに掲載されている『2006年テニスなんでもランキング』の話をf(^^;)。
サービスエースランキングなどいろいろなランキングが紹介されているのですが、現世代に混じり期待の新世代(マレー、ガスケ、ベルディフ、ジョコビッチ)もちょこちょこランクインしており、それに絡めて記事を書いてみようと思います。
長文ですf(^^;)。また、テニス初心者の個人的記事であることを、あらかじめご了承ください(-_-;)。
■サービスエース
1位:リュビチッチ 929本(78)
2位:ロディック 705本(63)
3位:フェデラー 656本(95)
4位:アンチッチ 653本(72)
5位:テュルスノフ 627本(72)
6位:ベルディフ 511本(69)
※()内はマッチ数
リュビチッチがダントツでトップ。サービスの完成度の高さが強さの理由としてよく指摘されるフェデラーも、3位にランクイン。おそらくいつも本気でサーブを打ったら、エースの数はもっと増えると思われます(ナダルも本気で打てば220キロは出せるようですし)。
新世代グループのお兄さん的存在(笑)のベルディフは、6位につけています。190センチを越える長身から繰り出されるサーブは、技術と精度の向上から今後ますます強力な武器になっていくと思います。
■1stサービスポイント奪取率
1位:リュビチッチ 79%(78)
2位:ロディック 79%(63)
3位:フェデラー 77%(95)
4位:フィッシュ 77%(40)
5位:ハース 76%(67)
9位:ベルディフ 75%(69)
※()内はマッチ数
サービスエースを取れるプレイヤーは、やはり1stのポイント奪取率も高いですね。ここではフィッシュがマッチ数40で77%の高い数値を叩き出しています。全豪オープン初戦でリュビチッチに勝利したのも、頷けるデータです。ちなみに、ブレークポイント阻止率ランキングでフィッシュは3位。リュビチッチは7位となっています。
ベルディフはここでも6位。サービスが彼の武器であることは、疑う余地は無いと思います。ガールフレンドはサウスポーのサファロバなので、レフティ(ナダル)に対する苦手意識も無いようですし、フェデラーの絶対君主制崩壊後は、面白いパワーバランスのATPが楽しめそうです。
■サービスゲーム勝率
1位:フェデラー 90%(95)
2位:ロディック 90%(63)
3位:リュビチッチ 88%(78)
4位:アンチッチ 86%(72)
5位:ナダル 86%(69)
10位:ガスケ 83%(52)
※()内はマッチ数
サービスエース数、1stサービスポイント奪取率ともに3位だったフェデラーですが、サービスゲーム勝率では1位。しかし驚くべきは、サービスエース数、1stサービスポイント奪取率ともにTOP10入りしていないナダルが、ここで5位に入っている点です。ちなみに、2ndサービスポイント奪取率ランキングをみると、フェデラーは1位でナダルは2位でした……納得。
ここではガスケが10位に入っていることに注目したいです。データ上では取り立ててサービスが強い傾向は見えないのですが、サービスゲームでの勝率が高いという事実は、ベルディフがここでTOP10に入っていないことを考えても、非常に興味深いのではないでしょうか。もしガスケがサービス力を向上させたら……。
■ブレークポイント奪取率
1位:ニエミネン 48%(76)
2位:ダビデンコ 47%(94)
3位:ラミレスヒダルゴ 47%(45)
4位:グロージャン 46%(47)
5位:マイヤー 46%(45)
7位:ジョコビッチ 45%(52)
※()内はマッチ数
ラミレスヒダルゴって……f(^^;)。まったくノーマークでした。といいますか、全然知りません。ルーベン・ラミレス・ヒダルゴというスペインの選手らしいですが……。テニス365ブログでは、MOMOより愛をこめて(アメリーさん)の、『シドニー&オークランド☆今日の結果など』でちょろっと出ている程度ですf(^^;)。ちなみに、ブレークポイント阻止率ランキングでは、フェデラーが1位となっています。
ここでの注目は、7位のジョコビッチ。ここぞ! というところでの勝負強さといいますか、ポイント嗅覚のすごさが、データ上でも立証されています。本番やプレッシャーに強いタイプなのでしょうね。生まれ育ったセルビアの環境が、メンタルタフネスを育んだのでしょうか。モンフィスはどうやらサフィンの道を進みそうですが(それもまたよし)、ジョコビッチは安定した成績を残してくれそうです。
■リターン系ランキング
・1stサービスリターンポイント奪取率
1位:フェデラー 35%(95)
2位:ダビデンコ 35%(94)
3位:マレー 34%(62)
4位:ロークス 34%(50)
5位:ヒューイット 34%(46)
※()内はマッチ数
・2ndサービスリターンポイント奪取率
1位:ダビデンコ 56%(94)
2位:フェレール 56%(64)
3位:マレー 55%(62)
4位:ヒューイット 55%(46)
5位:フェデラー 54%(95)
※()内はマッチ数
・リターンゲーム勝率
1位:ダビデンコ 35%(94)
2位:フェレール 33%(64)
3位:マレー 33%(62)
4位:ヒューイット 33%(46)
5位:フェデラー 32%(95)
※()内はマッチ数
ここでもフェデラーがランクイン。もう、強いはずですf(^^;)。しかしフェデラーが、ファーストリターンのほうでは1位なのに対しセカンドリターンでは5位というのは、面白いデータではないでしょうか。また、ダビデンコのリターン力の高さも、数字が如実に表しています。リターンの才能ではバグダティスも天才的と(一部では、アガシを継ぐとも)言われていますが、データ上ではまだその片鱗は現れていないようです。
そして、ヒューイット。調子を落としているとはいえ、さすがにリターン能力の高さは健在。ただ、現状は完全にダビデンコにお株を奪われていることがよく分かります。
ここでの注目は、当然マレーでしょう。他のランキングにおける新世代の順位は6位以下がほとんどなのに対して、マレーは3位に堂々のランクイン。数値上では、トッププレイヤーのダビデンコのパーセンテージに肉薄しており、マレーの将来性について周辺が騒ぎ出しているのも納得です。全豪2007での対ナダル戦の激闘も記憶に新しいですね(たしか、リターンが攻撃の起点になっていたような……。見てないので憶測です)。
ただ、ダビデンコは1stサービス成功率ランキングでも3位に入っています。対してマレーは、サービス関係のランキングにはまったくトップ10入りしていません。このあたりが今後の鍵でしょうか? しかし、AIGで生観戦していたかぎり、サービスはよいと感じているのですが……。ギルバートの手腕に注目です。
ネタが無いので引き続き、テニス雑誌『スマッシュ』の2007年3月号、54ページ~55ページに掲載されている『2006年テニスなんでもランキング』の話をf(^^;)。
サービスエースランキングなどいろいろなランキングが紹介されているのですが、現世代に混じり期待の新世代(マレー、ガスケ、ベルディフ、ジョコビッチ)もちょこちょこランクインしており、それに絡めて記事を書いてみようと思います。
長文ですf(^^;)。また、テニス初心者の個人的記事であることを、あらかじめご了承ください(-_-;)。
■サービスエース
1位:リュビチッチ 929本(78)
2位:ロディック 705本(63)
3位:フェデラー 656本(95)
4位:アンチッチ 653本(72)
5位:テュルスノフ 627本(72)
6位:ベルディフ 511本(69)
※()内はマッチ数
リュビチッチがダントツでトップ。サービスの完成度の高さが強さの理由としてよく指摘されるフェデラーも、3位にランクイン。おそらくいつも本気でサーブを打ったら、エースの数はもっと増えると思われます(ナダルも本気で打てば220キロは出せるようですし)。
新世代グループのお兄さん的存在(笑)のベルディフは、6位につけています。190センチを越える長身から繰り出されるサーブは、技術と精度の向上から今後ますます強力な武器になっていくと思います。
■1stサービスポイント奪取率
1位:リュビチッチ 79%(78)
2位:ロディック 79%(63)
3位:フェデラー 77%(95)
4位:フィッシュ 77%(40)
5位:ハース 76%(67)
9位:ベルディフ 75%(69)
※()内はマッチ数
サービスエースを取れるプレイヤーは、やはり1stのポイント奪取率も高いですね。ここではフィッシュがマッチ数40で77%の高い数値を叩き出しています。全豪オープン初戦でリュビチッチに勝利したのも、頷けるデータです。ちなみに、ブレークポイント阻止率ランキングでフィッシュは3位。リュビチッチは7位となっています。
ベルディフはここでも6位。サービスが彼の武器であることは、疑う余地は無いと思います。ガールフレンドはサウスポーのサファロバなので、レフティ(ナダル)に対する苦手意識も無いようですし、フェデラーの絶対君主制崩壊後は、面白いパワーバランスのATPが楽しめそうです。
■サービスゲーム勝率
1位:フェデラー 90%(95)
2位:ロディック 90%(63)
3位:リュビチッチ 88%(78)
4位:アンチッチ 86%(72)
5位:ナダル 86%(69)
10位:ガスケ 83%(52)
※()内はマッチ数
サービスエース数、1stサービスポイント奪取率ともに3位だったフェデラーですが、サービスゲーム勝率では1位。しかし驚くべきは、サービスエース数、1stサービスポイント奪取率ともにTOP10入りしていないナダルが、ここで5位に入っている点です。ちなみに、2ndサービスポイント奪取率ランキングをみると、フェデラーは1位でナダルは2位でした……納得。
ここではガスケが10位に入っていることに注目したいです。データ上では取り立ててサービスが強い傾向は見えないのですが、サービスゲームでの勝率が高いという事実は、ベルディフがここでTOP10に入っていないことを考えても、非常に興味深いのではないでしょうか。もしガスケがサービス力を向上させたら……。
■ブレークポイント奪取率
1位:ニエミネン 48%(76)
2位:ダビデンコ 47%(94)
3位:ラミレスヒダルゴ 47%(45)
4位:グロージャン 46%(47)
5位:マイヤー 46%(45)
7位:ジョコビッチ 45%(52)
※()内はマッチ数
ラミレスヒダルゴって……f(^^;)。まったくノーマークでした。といいますか、全然知りません。ルーベン・ラミレス・ヒダルゴというスペインの選手らしいですが……。テニス365ブログでは、MOMOより愛をこめて(アメリーさん)の、『シドニー&オークランド☆今日の結果など』でちょろっと出ている程度ですf(^^;)。ちなみに、ブレークポイント阻止率ランキングでは、フェデラーが1位となっています。
ここでの注目は、7位のジョコビッチ。ここぞ! というところでの勝負強さといいますか、ポイント嗅覚のすごさが、データ上でも立証されています。本番やプレッシャーに強いタイプなのでしょうね。生まれ育ったセルビアの環境が、メンタルタフネスを育んだのでしょうか。モンフィスはどうやらサフィンの道を進みそうですが(それもまたよし)、ジョコビッチは安定した成績を残してくれそうです。
■リターン系ランキング
・1stサービスリターンポイント奪取率
1位:フェデラー 35%(95)
2位:ダビデンコ 35%(94)
3位:マレー 34%(62)
4位:ロークス 34%(50)
5位:ヒューイット 34%(46)
※()内はマッチ数
・2ndサービスリターンポイント奪取率
1位:ダビデンコ 56%(94)
2位:フェレール 56%(64)
3位:マレー 55%(62)
4位:ヒューイット 55%(46)
5位:フェデラー 54%(95)
※()内はマッチ数
・リターンゲーム勝率
1位:ダビデンコ 35%(94)
2位:フェレール 33%(64)
3位:マレー 33%(62)
4位:ヒューイット 33%(46)
5位:フェデラー 32%(95)
※()内はマッチ数
ここでもフェデラーがランクイン。もう、強いはずですf(^^;)。しかしフェデラーが、ファーストリターンのほうでは1位なのに対しセカンドリターンでは5位というのは、面白いデータではないでしょうか。また、ダビデンコのリターン力の高さも、数字が如実に表しています。リターンの才能ではバグダティスも天才的と(一部では、アガシを継ぐとも)言われていますが、データ上ではまだその片鱗は現れていないようです。
そして、ヒューイット。調子を落としているとはいえ、さすがにリターン能力の高さは健在。ただ、現状は完全にダビデンコにお株を奪われていることがよく分かります。
ここでの注目は、当然マレーでしょう。他のランキングにおける新世代の順位は6位以下がほとんどなのに対して、マレーは3位に堂々のランクイン。数値上では、トッププレイヤーのダビデンコのパーセンテージに肉薄しており、マレーの将来性について周辺が騒ぎ出しているのも納得です。全豪2007での対ナダル戦の激闘も記憶に新しいですね(たしか、リターンが攻撃の起点になっていたような……。見てないので憶測です)。
ただ、ダビデンコは1stサービス成功率ランキングでも3位に入っています。対してマレーは、サービス関係のランキングにはまったくトップ10入りしていません。このあたりが今後の鍵でしょうか? しかし、AIGで生観戦していたかぎり、サービスはよいと感じているのですが……。ギルバートの手腕に注目です。
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