2006年11月19日
次のフェデラーへ
おつかれさまです。ふぇでらです。
テニスマスターズカップ2006、準決勝。
フェデラー対ナダル戦、オンタイムでTV観戦しました。6-4 7-5でフェデラー勝利。いやぁ、本当にすごい試合でした。
■挑戦者としてのロジャー
試合開始時間が遅れたためフィジカルとメンタルが上手い具合に最初のピークを迎えていたのかもしれませんが、ファーストセット序盤のフェデラーのプレーを見て、挑戦者としての気概をフェデラーに感じました。
フェデラーは明らかに、王者としてではなく挑戦者として果敢にナダルに攻めるプレーを展開していたように思います。3セットマッチということもあったでしょうが、いつもはそこはかとなく漂わせているゆとりが少なかったです。
ナダルにしても、もはや貫禄が漂っていますね。セットポイントを握られて追い込まれても、これまでの対戦成績からくる絶対的なよりどころがあるのでしょう、他の選手ならば崩れてしまうところをスーパーショットで逆に切り返します。ただ今回は、フェデラーのギアアップのタイミングについていけなかったようでした。
以下、フェデラーのプレーについて、素人なりに書き記しておこうと思います。
■初めて、全力のFedererを見ました
ボレーやスマッシュ、フォアハンドのバックアウトが普段より多かったフェデラー。全力で攻め続けるフェデラーを、私は始めて見ました。同時に、底の知れない凄さも感じました。このレベルでショットの精度が向上したらどんなプレイヤーになるのか、恐ろしいですね。
また、バックハンドもかなり調子がよかったです。スライスはあまり多用せず、ナダルのフォア側にスピン系やハードヒットをどんどん配球して押していました(ナダル対ブレーク戦をヒントにした?)。他のショットと比べてバックハンドが少し弱いと言われるフェデラーですが、シングルバックハンドでナダルのフォアハンドと対等以上のラリーを仕掛けられるのはフェデラーぐらいではないでしょうか。
また、ボレーも見事でした。勝負どころのキーとなる場面では、際どいボールでも上手く相手コートに返していました。そのタッチは、見ていてヘンマンを想起させたほどです。
■最後に見せた魂のランニングショット
個人的にこの試合のハイライトは、フェデラーの最後のワンショットでした。フェデラーのマッチポイントという場面で、ナダルがラリーの中で絶妙のドロップショット。ボールに向かって駆けたフェデラーがそのままアングルにランニングショットでウィナー。
なんとしてもここで決めるという気持ち以上に、フェデラーの王者としての意地をここで見たような気がします。このショットは今後の対ナダル戦において非常に大きな意味を持つ、“ターニングショット”になるような気がします(そしておそらく、ナダルにとっても)。
このショットの為に、この試合があった――。そう思います。
いちフェデラーファンとしての妄想かもしれませんが、フェデラーはこのショットを、これまでのナダルに対する鬱憤や不安、そして少しの怯えを乗せて振り落とすつもりで駆け、そして振り切ったのではないでしょうか。そういう意味で、フェデラーを勝利させたウィナーが、ナダルのドロップショットからのリターンだったのは象徴的でした。
■ただただ、おつかれさま
決勝は、フェデラー対ブレークというカードになりました。USオープンでも話題に上がった、好カードです。正直、ブレークの対ナダル戦を観てその攻撃力の高さにびっくりしました。なにか、昨年のフェデラー対ナルバンディアン戦を越えるベストバウトになりそうな予感がします。
ただ、今はフェデラーにお疲れ様といいたいです。
勝利後、フェデラーは珍しくタオルを頭からかぶってました。短い間でしたし、タオルを取るときに髪の毛の汗を拭ったような仕草を見せていましたが、私には、もっと特別な何かがフェデラーの胸に去来したのではないかと感じました。それに浸るため、あるいは、表情を隠すためのタオルかぶりだったのではないかと……。
今はただ、明日のブレーク戦のことは考えず、つかの間の一時の余韻に包まれてゆっくりと眠りについてもらいたいと、切に願います。
ほんとうに、おつかれさまでした。
テニスマスターズカップ2006、準決勝。
フェデラー対ナダル戦、オンタイムでTV観戦しました。6-4 7-5でフェデラー勝利。いやぁ、本当にすごい試合でした。
■挑戦者としてのロジャー
試合開始時間が遅れたためフィジカルとメンタルが上手い具合に最初のピークを迎えていたのかもしれませんが、ファーストセット序盤のフェデラーのプレーを見て、挑戦者としての気概をフェデラーに感じました。
フェデラーは明らかに、王者としてではなく挑戦者として果敢にナダルに攻めるプレーを展開していたように思います。3セットマッチということもあったでしょうが、いつもはそこはかとなく漂わせているゆとりが少なかったです。
ナダルにしても、もはや貫禄が漂っていますね。セットポイントを握られて追い込まれても、これまでの対戦成績からくる絶対的なよりどころがあるのでしょう、他の選手ならば崩れてしまうところをスーパーショットで逆に切り返します。ただ今回は、フェデラーのギアアップのタイミングについていけなかったようでした。
以下、フェデラーのプレーについて、素人なりに書き記しておこうと思います。
■初めて、全力のFedererを見ました
ボレーやスマッシュ、フォアハンドのバックアウトが普段より多かったフェデラー。全力で攻め続けるフェデラーを、私は始めて見ました。同時に、底の知れない凄さも感じました。このレベルでショットの精度が向上したらどんなプレイヤーになるのか、恐ろしいですね。
また、バックハンドもかなり調子がよかったです。スライスはあまり多用せず、ナダルのフォア側にスピン系やハードヒットをどんどん配球して押していました(ナダル対ブレーク戦をヒントにした?)。他のショットと比べてバックハンドが少し弱いと言われるフェデラーですが、シングルバックハンドでナダルのフォアハンドと対等以上のラリーを仕掛けられるのはフェデラーぐらいではないでしょうか。
また、ボレーも見事でした。勝負どころのキーとなる場面では、際どいボールでも上手く相手コートに返していました。そのタッチは、見ていてヘンマンを想起させたほどです。
■最後に見せた魂のランニングショット
個人的にこの試合のハイライトは、フェデラーの最後のワンショットでした。フェデラーのマッチポイントという場面で、ナダルがラリーの中で絶妙のドロップショット。ボールに向かって駆けたフェデラーがそのままアングルにランニングショットでウィナー。
なんとしてもここで決めるという気持ち以上に、フェデラーの王者としての意地をここで見たような気がします。このショットは今後の対ナダル戦において非常に大きな意味を持つ、“ターニングショット”になるような気がします(そしておそらく、ナダルにとっても)。
このショットの為に、この試合があった――。そう思います。
いちフェデラーファンとしての妄想かもしれませんが、フェデラーはこのショットを、これまでのナダルに対する鬱憤や不安、そして少しの怯えを乗せて振り落とすつもりで駆け、そして振り切ったのではないでしょうか。そういう意味で、フェデラーを勝利させたウィナーが、ナダルのドロップショットからのリターンだったのは象徴的でした。
■ただただ、おつかれさま
決勝は、フェデラー対ブレークというカードになりました。USオープンでも話題に上がった、好カードです。正直、ブレークの対ナダル戦を観てその攻撃力の高さにびっくりしました。なにか、昨年のフェデラー対ナルバンディアン戦を越えるベストバウトになりそうな予感がします。
ただ、今はフェデラーにお疲れ様といいたいです。
勝利後、フェデラーは珍しくタオルを頭からかぶってました。短い間でしたし、タオルを取るときに髪の毛の汗を拭ったような仕草を見せていましたが、私には、もっと特別な何かがフェデラーの胸に去来したのではないかと感じました。それに浸るため、あるいは、表情を隠すためのタオルかぶりだったのではないかと……。
今はただ、明日のブレーク戦のことは考えず、つかの間の一時の余韻に包まれてゆっくりと眠りについてもらいたいと、切に願います。
ほんとうに、おつかれさまでした。
こちらの記事へのトラックバックは下のURLをコピーして行ってください。 ※スパム対策で現在無効中です。
この記事はオレが「フェデラー vs ナダル」のハイライト記事を載せたのとほぼ同時刻だったので、覚えています。てか、同時刻??
ふぇでらさんの記事を読むと、なんか感情が入っているのにさらっと流しているような、だからこそ読みやすくても伝えたいものは伝わってくる。そんな感じがいつもします。そして、今回もそうでした。
最後の1球はすごかったですね。確かに、これからのこの2人のターニングショットになりそうですね。それにしても、この2人は今年7回も戦ったのに、3セットマッチは2回だけでしたね。そう見ると、3セットマッチだったことも運がよかったかもしれませんね。
最後のタオルはオレも同じ事を思いました。「あれ?珍しいな。」って。
何だかんだで、今年のテニスマスターズカップ最高の試合だったことには変わりがありませんね。なんか、フェデラー vs ロディックがどこかへ行ってしまったような気さえしました笑
P.S.:遅いコメントすみません!
トラックバックもらってたんですね・・・。
ホント、ごめんなさい!!><
上のコメントのときは、気づいてなかったです・・・(゚ー゚;A
お世辞でも褒めすぎですねf(^^;)。
というかすみません、リアルタイムで見ていても投稿が02:02というヘタレさ。筆が遅いですし、文章構成を固めるのも遅いです。
3セットマッチで運が良かったというのは、まったくそのとおりだと思います。5セットマッチだったらヤバイような雰囲気ありましたし。そういう意味ではやはりナダルは、フェデラーに次ぐ不動のナンバー2ですね。クレー・シーズンが楽しみです。
あれ、そういえば、今回、フェデラーってドロップショットあまり打っていないような……。ショートアングルのスライスは多用しているのですが。ドロップショットの精度と戦略の幅も高めてほしいです。フェデラー自身は昔、ドロップショットは美しくないと言っていたようですが……。
フェデラーVSロディック戦とフェデラーVSナダル戦は、永久保存ですね。なのでそれはお渡しできないのですが、リュビチッチ関係と、ブレーク絡みの試合のビデオ、予定通りならば水曜にクロネコヤマトで発送予定です。よろしくお願いいたします。
あ、すみません、コメント書いてるうちにコメントいただいてましたf(^^;)。
私はさりげなく密かに、風のようにトラバしますので、ごめんなさい(/ω\)。
ちなみに、ナダルVSブレーク戦とダビデンコVSロブレド戦のビデオも、送っておきますね。ほかの、ゴールドグループのカードはビデオとってないので、ブレーク対ダビデンコ戦等はお送りできないのが恐縮です……。
ブレーク絡みは、準決勝以降でご勘弁を(;´д⊂)。
そこまでしていただいてしまうと、もう何も言えないっす!( ̄▽ ̄;)
風のようなトラバはびっくりしましたよ~。
なんか、トラバ一覧見たら「フェデラー」って書いてあって・・・
ん??あれ??え????って感じでした笑
今からトラバしておきます♪
すみません、昼休みに荷物をヤマトに持っていこうと思っていたのですが、仕事の都合で持っていけませんでした。
仕事終わりに持ち込んだのですが、発送は明日となります。すみませんがご了承ください。金曜着予定です。また、宛名の字が汚いですが、気にしないでください(汗)。
なお、こちらの住所や名前は適当です。
『笛寺 郎次』という名前で送らせて頂きましたf(^^;)。
って、今気づいたのですが……。
この記事のコメント、イヴァンさんと私だけですね(笑)。つか、トラバすらイヴァンさんだしf(^^;)。
とにかく、運送事故がないかぎり届くと思います。それではよろしくお願いいたします(^_^)/~。