2006年09月22日
プロスペクト理論
おつかれさまです。ふぇでらです。
いつもアクセス&コメントありがとうございます。また、更新&訪問コメント頻度少なくてごめんなさい。
オルタナティブ・ブログにて永井孝尚氏の記事『75%の人は合理的に損得勘定できない』という記事を拝見し、テニスと似ている気がしたので少し書いてみます。
■さて問題です。
以下の2つの問題、それぞれどちらを選びますか?
※前述の永井氏のブログより抜粋。
問1
A 確実に800万円を貰える。
B 85%の確率で1000万円貰えるが、15%の確率で何も得られない。
問2
C 確実に800万円損する。
D 85%の確率で1000万円損するが、15%の確率で何も損しない。
さて、あなたはどちらを選んだでしょう?
永井氏曰く、調査によれば問1では全体の72%がAを選び、問2では78%がDを選んだそうです。しかしながら数理学的に期待収益(又は期待損失)は、Aは+800万円、Bは+850万円、Cは-800万円、Dは-850万円となるとのこと。つまり全体の75%の人は、合理的な判断を行っていないことが分かるとのこと。
■プロスペクト理論
上記のような、
1:
最終的な結果ではなく、実現する結果が各個人の有する基準点より勝っているか劣っているかが重要。
2:
利益獲得局面では危険回避的である(確実性を好む)一方で、損失局面では危険追求的となる(賭を好む)。
3:
同額であれば、利益獲得による満足より、損失負担による悔しさのほうが大きい。
などの多くの人間がとる行動様式を、認知心理学者であるカーネマンとトヴァスキーが分析し提唱したものがプロスペクト理論です。が、これはテニスにも当てはまるのではないかと思います。
■テニスに当てはめてみると……
先ほどの問題を以下のように置き換えてみます(少し無理があるかもですf(^^;))。
問Ⅰ
A 勝てるかどうか分からないが確実に3ポイントは取れるプレー。
B 85%の確率で1ゲーム取れるが、15%の確率で相手に1ゲーム奪われてしまうプレー。
問Ⅱ
C 負けるかどうか分からないが確実に3ポイントは奪われてしまうプレー。
D 85%の確率で1ゲーム奪われるが、15%の確率で1ゲーム取れるプレー。
パーセンテージで確定してしまうとやはり少し無理があるかも……(実際は不確定なミスもテニスにはありますし)。85%を75%に、15%を25%にしたほうがしっくりくるかもしれませんf(^^;)。
別の表現で言い換えると……。
問Ⅰ´
確実にポイントが取れそうなときに打ち込むか、ミスしないようにコースをついて入れにいくか。
問Ⅱ´
相手に攻められて確実にポイントを奪われそうなときにあえてポイントを逆に奪いにいくリスキーショットを打つか、とにかく繋げてしのぎきることを考えるか。
それぞれどちらを選ぶでしょうか?
■スポーツの妙は分析力の差?
私は問1&2はBとC、問Ⅰ&ⅡはBとDとなりました。とはいえ、実際は厳格に%が設定ないしは可視化されているわけではないので、そうなると傾向として問1&2はAとDを選ぶ局面が多い気もしますf(^^;)。ただ、スポーツとなると性格が変わるのは確かなようです(笑)。
チャンスボールは打ち込みますし、押されていると形勢逆転を狙ってリスキーなショットを打ってしまいます。実生活とまったく逆というか……だからそうなるというか……f(^^;)。
個人的にはおそらく、上手くないのになぜか強いプレイヤーは、プロスペクト理論でいう合理的な判断を下せる25%の人の一人なのではないかと思います。同時に、勝負勘やポイント嗅覚が優れている=どれだけ正確にリスクとリターンの確率(経験則)をプレー中に分析・意識できているか、ということに他ならないような気がします。
うーん、まとまっているような、まとまっていないような……。
いつもアクセス&コメントありがとうございます。また、更新&訪問コメント頻度少なくてごめんなさい。
オルタナティブ・ブログにて永井孝尚氏の記事『75%の人は合理的に損得勘定できない』という記事を拝見し、テニスと似ている気がしたので少し書いてみます。
■さて問題です。
以下の2つの問題、それぞれどちらを選びますか?
※前述の永井氏のブログより抜粋。
問1
A 確実に800万円を貰える。
B 85%の確率で1000万円貰えるが、15%の確率で何も得られない。
問2
C 確実に800万円損する。
D 85%の確率で1000万円損するが、15%の確率で何も損しない。
さて、あなたはどちらを選んだでしょう?
永井氏曰く、調査によれば問1では全体の72%がAを選び、問2では78%がDを選んだそうです。しかしながら数理学的に期待収益(又は期待損失)は、Aは+800万円、Bは+850万円、Cは-800万円、Dは-850万円となるとのこと。つまり全体の75%の人は、合理的な判断を行っていないことが分かるとのこと。
■プロスペクト理論
上記のような、
1:
最終的な結果ではなく、実現する結果が各個人の有する基準点より勝っているか劣っているかが重要。
2:
利益獲得局面では危険回避的である(確実性を好む)一方で、損失局面では危険追求的となる(賭を好む)。
3:
同額であれば、利益獲得による満足より、損失負担による悔しさのほうが大きい。
などの多くの人間がとる行動様式を、認知心理学者であるカーネマンとトヴァスキーが分析し提唱したものがプロスペクト理論です。が、これはテニスにも当てはまるのではないかと思います。
■テニスに当てはめてみると……
先ほどの問題を以下のように置き換えてみます(少し無理があるかもですf(^^;))。
問Ⅰ
A 勝てるかどうか分からないが確実に3ポイントは取れるプレー。
B 85%の確率で1ゲーム取れるが、15%の確率で相手に1ゲーム奪われてしまうプレー。
問Ⅱ
C 負けるかどうか分からないが確実に3ポイントは奪われてしまうプレー。
D 85%の確率で1ゲーム奪われるが、15%の確率で1ゲーム取れるプレー。
パーセンテージで確定してしまうとやはり少し無理があるかも……(実際は不確定なミスもテニスにはありますし)。85%を75%に、15%を25%にしたほうがしっくりくるかもしれませんf(^^;)。
別の表現で言い換えると……。
問Ⅰ´
確実にポイントが取れそうなときに打ち込むか、ミスしないようにコースをついて入れにいくか。
問Ⅱ´
相手に攻められて確実にポイントを奪われそうなときにあえてポイントを逆に奪いにいくリスキーショットを打つか、とにかく繋げてしのぎきることを考えるか。
それぞれどちらを選ぶでしょうか?
■スポーツの妙は分析力の差?
私は問1&2はBとC、問Ⅰ&ⅡはBとDとなりました。とはいえ、実際は厳格に%が設定ないしは可視化されているわけではないので、そうなると傾向として問1&2はAとDを選ぶ局面が多い気もしますf(^^;)。ただ、スポーツとなると性格が変わるのは確かなようです(笑)。
チャンスボールは打ち込みますし、押されていると形勢逆転を狙ってリスキーなショットを打ってしまいます。実生活とまったく逆というか……だからそうなるというか……f(^^;)。
個人的にはおそらく、上手くないのになぜか強いプレイヤーは、プロスペクト理論でいう合理的な判断を下せる25%の人の一人なのではないかと思います。同時に、勝負勘やポイント嗅覚が優れている=どれだけ正確にリスクとリターンの確率(経験則)をプレー中に分析・意識できているか、ということに他ならないような気がします。
うーん、まとまっているような、まとまっていないような……。
う~ん、わかったようなわからないような。
その場でもっとも良いショットを瞬時に判断して、疑いなく実行できる力でしょうか。
それにしてもフェデラーなんか引き出しがいっぱいありますよね。
プロスペクト理論ご紹介ありがとうございます。
問1・2ですでに沈没してしまいました・・・(笑)
でも、テニスに当てはめたものわかります。
基本的なところでは、まずはセーフティ。
単純に自分のミスの数で決まりますね。
なので、決めるチャンスを常に狙ってしまう私は、完全に「合理的に損得勘定ができない」部類です。
わかっていてもイマイチ打ち込み癖を直しきれないのは、
「最終的な結果ではなく、実現する結果が各個人の有する基準点より勝っているか劣っているかが重要」
・・・この部分なのでしょうね~。
勝ちたいならやっぱり改めていく努力が必要そうです。
私は燃えすぎると自滅道をつっぱしり冷静すぎると試合が面白くなくなってきてしまうなんていやぁな性格で。。。
完璧平均人でしたよ。AとD選びましたモン私。
お金以外は私、全ては勘派ですからね^^;
すみません、私自身、分かっているような分かっていないような感じで書き始めたので、明確に文意を整理しきれていないですf(^^;)。書いた本人が、曖昧模糊としているので、アクセスしていただいた方には当然“?”の連続だと思いますm(__)m。
攻めなければいけないときは一気に攻める、守らなければいけないときはじっと守る、これを瞬時に的確に判断できる(ポイントの損得勘定が上手い)プレイヤーがポイントというお金を稼げる、つまり強いプレイヤーなのだと思います。社会経験を積まないとビジネスマンとして成長できないように、テニスプレイヤーも、試合経験を積まないと強くならないのでしょうね。
▼ななさん、
すみません、書いた本人でさえあまりよく理解していない記事なのです(^┰^;)ゞ。記事とはあまり関係ありませんが、打ち込もうとする理由はラリーが続くとミスをしてしまうのが怖いからだと思います。少なくとも私はそうです。つまり、追い立てられるようにネガティブに攻めてしまう……で、ミスしてしまう……負のスパイラルです。お金を使って儲ける(たとえば株投資=無理な打ち込み)より、貯金する(守るべきところでは守る)ことも大切ではないかと思います。が、私なんかは、貯金しても借金返済(凡ミス)でポイントがどんどん減っていくのですがf(^^;)
あと、単純に生理的・精神的気持ちよさと優越感が味わいたいので、無理に決めにいってしまうというのもありますね。私にはその気があります(笑)。快楽主義者が人生で成功しづらいのと同様、テニスもそうなのかもしれません……。
▼誇宵さん、
すみません、私もあまり分かっていないので、気の利いたコメントできないのですが……。自分も、攻められるときに攻める努力をし、守らなければいけないときに守る努力をすることが必要なのだと思います。それらは、ポイントを取る(or守る)という至上命題の基で判断していかなければならないと思います。
本気でプロになろうと行動している人ならば、一般レベルではあらゆる状況でウィナーを決めるべくショットを打ち込み続けるべきだとは思いますが。
誇宵さんに限らず私も、冷静と情熱の間がベストなのでしょうね。勘と理論のハイブリッドは最強と思います(笑)。自分のなかでは、ナダルがそれに当てはまりますね。