2009年10月29日
山東省製「13万円の電気自動車」に反応したメモに反応したメモ
おつかれさまです。
非常に興味と関心と好奇心を刺激する記事を拝見しました。
●山東省製「13万円の電気自動車」に反応したメモ[シリアルイノベーション]
当ブログは慢性的なネタ不足のため、無学な素人的に、思ったことをつらつらと箇条書き的に妄想作文として書いてみようと思います(論理性もバックデータも皆無の、思いつき居酒屋トークです)。
非常に興味と関心と好奇心を刺激する記事を拝見しました。
●山東省製「13万円の電気自動車」に反応したメモ[シリアルイノベーション]
当ブログは慢性的なネタ不足のため、無学な素人的に、思ったことをつらつらと箇条書き的に妄想作文として書いてみようと思います(論理性もバックデータも皆無の、思いつき居酒屋トークです)。
記事内容について、素人の浅薄な考えとしてはまったく賛同。
今一番戦々恐々としている自動車メーカーは、軽自動車専門メーカーだと思う。現状、危機感を持っていないとすれば、危険かも。
そこまでではないにしても、普通自動車メーカーもEVを脅威に感じているように思う。
普通自動車メーカーが取れる戦略は、高級車(&5人乗り以上の大きなファミリーカー)に注力するか、ガソリン車でもスポーツ寄りの魅力ある車(経済性考慮は無論のこと)を開発する、そして、市場全体を極度にエコやEV系に振らせずに現行自動車へのブランド力維持に注力すること。そして、なるべくEVではなくハイブリッド(プラグインハイブリッド含む)の時代を延命させること(トヨタの戦略か?)。あるいは、EVを発売するにしても極力、現行自動車を踏襲したデザインのモノにし市場のEV価値観のブレイクスルーを阻むこと(日産の戦略か?)。ちなみに、現状の三菱が出しているようなEVっぽいEVをどんどん開発していくと、今後、山東省製「13万円の電気自動車」系のEV(いわゆるゴーカート的なシティコミューターっぽい設計思想のもの)にいずれ喰われていく気がする。
あるいは、EVよりも水素などの燃料電池車に注力し、エコ&EV全盛時代における高級車メーカー的位置を狙う戦略も面白いかも(マツダの戦略か?)。ただしインフラなど考えると、普及の道は困難だと思うが。
あとは、ロビー活動。EV陣営に新たな土俵を創らせず、あくまで現行自動車の土俵でEVを普及させるようにするなど。ただし、政府がそれをよしとするかは不明(新たな経済の起爆剤をみすみす湿らすようなことをするのかどうか)。
もし仮に山東省製「13万円の電気自動車」系のEV(つまり、自動車とは別セグメントの移動体的な何か)が市民権を得た場合、軽自動車の売上げは激減する。
インフラや技術的ブレイクスルーがどうなるか不明だが、なんとなく、携帯電話の料金体系と似た販売方法になり、走行可能距離以上の遠出する場合など、EVキャリアが造った充電拠点に寄って乗ってきたEVを充電、個人認証カードキーを抜き、そこに置いてある充電完了済みのEV(数時間前に誰かがここまで乗ってきたEV)に挿し込み、乗り継いでいくような方式になるような(つまり、マイカーという概念がなくなる。ただし、よく考えれば分かるがこの方式には重大な欠陥がある。エコといえばエコだが)。あるいは、全自動バッテリー交換所みたいなものができるのか。
もし仮に山東省製「13万円の電気自動車」系のEV(つまり、自動車とは別セグメントの移動体的な何か)が市民権を得た場合、まさしく雨後の竹の子のようにスモール・ハンドレッドという状態になると思われるが、おそらく、いくつかのカテゴリーに分かれた全世界統一規格がいずれ策定されるような気が。
そうなると、差別化としては、デザイン性やコンセプトといった部分を別にすれば、車に搭載されるOS(カーテレマティクス用)になってくるような気が。その場合、なんとなく、PC用OSのメーカーよりも携帯電話用OSのメーカーのほうが優位に立ちそうな気が。シンビアンとかリナックスとかアンドロイドとかiPhoneOSとか。特に、Googleはけっこう見据えていそうな気配がする(スマートグリッド系含む)。たとえば、ストリートビュー作成用専用カーが要らなくなる可能性も(^_^;)。
EV時代が到来しカーテレマティクスとクラウドをより密接にリンクさせたら、世界規模の動くセンサー集合体が構築できそうな。拡張現実的に面白いこともできそう。あと、自動車保険会社などにとっては厳しい時代になるような(事故数は激減する気がする)。EVになってもタイヤだけはなくならないので、そういう意味では鳩山さんがうらやましい。
究極的には、自動車革命というより産業革命っぽくなり、そして社会構造の変革にも繋がる可能性も(特にEVが居住地区半径数十Kmの足となり、それ以上は鉄道使用の移動メインとなるシナリオ想定下)。ベンチャーな人は、今から参入すべきだと思う(ただし、IT革命のときよりは、リアル世界な分、資金が必要になるだろうが)。
EVにて1回充電走行可能限界以上の距離を移動する場合、
<EVキャリアが造った充電拠点に寄って乗ってきたEVを充電、個人認証カードキーを抜き、そこに置いてある充電完了済みのEV(数時間前に誰かがここまで乗ってきたEV)に挿し込み、乗り継いでいくような方式>
というシステムがもし稼動するなら、
物流各社のあらたなビジネス参入チャンスになる気がする。
物流各社の集積配送センターは、高速インターなど交通のハブ的な場所に近いため。EVによって、JR(EV to train)と物流大手(EV to EV)の競争が勃発する可能性も。
以下の記事を発見。
diamond.jp/feature/carcrisis/10006/
『「e6」には三つの充電方法がある。ひとつは大型の充電ステーションで、これを使えば、わずか10分で50%まで充電できる。もうひとつは220ボルトの中規模システムで、3~4時間でフル充電が可能だ。』
これなら、コンビニ業界も充電ステーションに参入しそう。大型がどれくらいなのか分からないが。
あと、全道路にパンタグラフ的に無接点充電みたいなものを埋め込めるとかどうだろう。つまり、走行しつつ充電。土建業界ウハウハだと思う。
道路の脇にはたいてい電柱が立っているわけで(多分)、電力業界もスマートグリッドと絡めて参入すればという気も(そんなに単純な話ではないと思うが)。
以上、素人の夢想。
以下の記事を発見。
diamond.jp/series/newsmaker/10004/
プロジェクト・ベター・プレイスCEO アガシ
「クルマは無料で供給!充電インフラ使用料で稼ぐ」
『走行距離に応じた課金など、さまざまなプランが想定できる。ただ、大前提として、われわれは今のように高いガソリン代を払うならば、クルマは無料になって当然だと考えている。現在のガソリン代と同等の金額で複数年の契約をしてくれるならば、電気自動車は無料で提供してもよい。』
理由そのいち:安全面
日本の車両法での安全基準はレクサスだろうと、軽自動車だろうと一緒なので、中国メーカーの軽クラス(世界的にはAセグメントといいます)がその安全基準を、13万円で超えることは出来ないから。タタのNanoでもだめでしたね。
理由そのに:性能面
また、中国のEVは、アメリカで言うところのLSV(低速自動車)というカテゴリー(またはそれでの安全基準到達車)のものが多いので、最高速度40km/h、で1充電航続距離25キロとかのスペックがスタンダードだったりします。
世界に目を向けると、開発途上国(いわゆる第三世界)や、中国の中西部ではこの価格なら充分市民権を得るのですが、EVならインフラが必要になるわけで。13万円のガソリン車としてなら間違いなく日本の軽自動車メーカーは足元掬われてしまいそうですね。
以上、突然ですが失礼しました。
はい、おっしゃるとおりと素人ながらに思います。
記事内で
【あとは、ロビー活動。EV陣営に新たな土俵を創らせず、あくまで現行自動車の土俵でEVを普及させるようにするなど。ただし、政府がそれをよしとするかは不明(新たな経済の起爆剤をみすみす湿らすようなことをするのかどうか)。】
と記載していますように、
安全面・交通法規面で完全アウトかと思いますし、既存業界・メーカーはそこを徹底して遵守させようとすると思います。
ただ、一つの可能性として、中国がそのテのLSV系EVの標準化をし、途上国に中国ODAなどと付帯で広まっていったという稀なケースが発生した場合なども、素人なりに思考実験している次第です^_^;。
ttp://fedelat.blog.tennis365.net/archives/article/218506.html
ほか、産業促進観点や、高速道路作らずにLSV専用レーンを既存道路に拡張するなどで公共事業で景気浮揚などにもなるような気も。(事故って相手のガソリン車はへこんだだけ、EVは大破し運転手死亡などが起きれば、一発でオワリでしょうけど^_^;)
おっしゃるとおり現実問題としてはヤキニク・ノアさんのおっしゃるとおり、13万円EVの普及は先進国や中進国では難しいと思います。そもそも13万円って、ノートPCとかロードバイクなどの自転車と同じかそれより安いですし^_^;。
以上、素人の意見です。