2009年05月06日
ナダルとフェデラーとジョコビッチ
おつかれさまです。ふぇでらです。
マスターズ1000:BNLイタリア国際男子2009、ナダルがジョコビッチに、7-6 (7-2) 6-2で勝利し、大会4度目の優勝となりました。フェデラーは、ジョコビッチに6-4 3-6 3-6で準決勝敗退。
○フェデラーが再びジョコビッチに敗れる◇BNLイタリア国際男子
[tennis365.net]
○ナダルが優勝、今季5勝目◇BNLイタリア国際男子 [tennis365.net]
素人の憶測感想文を綴ってみます。
プロでもなくスクールコーチでもなく、ましてや一般の上級プレーヤーでさえない私ですが、ナダルのプレーを見ていて思ったのは、かなり洗練されてきているのではないかということです。私の旧来のイメージでは、ナダルはもっと泥臭くパワフルでアジリティに富んだ常に全力を尽くすプレースタイルのように感じていました。ですが現在進行形のナダルに感じるのは、洗練されて落ち着きが出てきたといいますか、抜くところは抜き流れの中で決めるべきところは決め勝負どころでのみ全力プレーする、ある種の風格(余裕?)です。
翻って鑑みてみると、全盛期の頃のフェデラーにもそういう風格(王者の余裕と矜持)が漂っていました。それと同じものを、今のナダルにも感じつつあります。チャンスを逃さない勝負嗅覚に加え、相手が自らミスリードして勝利を遠ざけてしまう&自分の戦術は高確率でポイントに繋がっていく、そういうプラスのスパイラルにナダルは乗りつつある様に思います。
どれくらいの期間1位を維持できるのか、年間グランドスラムが可能なのか、生涯ゴールデンスラムがいつ達成できるのか、その答えは明確には誰にも分かりません。それに、いつフィジカルに問題が発生するかという不安もあります。ただ、最近のナダルのプレースタイルをみると、前述のように洗練されてきている(対戦相手がナダルに呑まれている)ように感じていますので、数年前のナダルのようにシーズン後半はツアー離脱&最終戦欠場というのは不安視しなくても良いような……。
フェデラーには今季の残りのグランドスラムでどれか一つでも獲得してほしいですが(個人的な見解では全仏をf(^^;))、正直、ナダルが年間グランドスラムを達成(あるいは生涯グランドスラム)するチャンスは、今年が今後直近でもっとも可能性が高いのではないか、とも考えています。これから先、マレーやジョコビッチなどがどんどん差を詰めてくるでしょうし、デルポトロ、チリッチなどに代表される新しいプレーヤーがさらに本格化してくるでしょうし。
フェデラーにつきましては、準決勝の対ジョコビッチ戦、勝てる試合を落としたように思います(素人の感想)。非常に残念です。こういう試合が今後も増えていきそうですf(^^;)。風格といいますかオーラといいますか自信といいますか、虎の威が完全になくなってしまったような。全盛期のフェデラーとそれを追うプレーヤーとの立場が、入れ替わってしまいましたf(^^;)。くわえて、途中雨天中断したということも影響があったと思います。
そして、これが時代の流れなのでしょうか。それとも、単にサーフェスがクレーだからなのでしょうか。フェデラーのプレースタイルに、やや古さを感じるような……。ナダル対ジョコビッチの決勝戦と、フェデラー対ジョコビッチの準決勝の試合を見比べると、ナダル&ジョコビッチは今風のプレースタイルに思え、フェデラーはいささか直前の旧時代のプレースタイルのように見えてしまいます。
これは、フェデラーが負け続けているという先入観のなせるノセボ(ノーシーボ)効果(反偽薬効果)に過ぎないのでしょうか。多分そうでしょうf(^^;)。自分で書いておいてなんですが、そういうものが個々の選手のプレースタイルの違いでしょうし、年齢的にナダルやジョコビッチのようなプレーをしてはフェデラーのフィジカルがもたないでしょうしf(^^;)。テニスを知らない浅薄なファンの戯言として読み流してくださいf(^^;)。
とはいえ、痛めている腰の影響やサーフェスがクレーだということもあるのでしょうけど、反応速度や左右に振られたときのランニングショットの決定力は、全盛期のキレがないように見えます。抽象的な表現になりますが、ナダルやジョコビッチと比べてプレーの躍動感(or フォーカス)が甘いような……。これが自信のなさ、ということでしょうか。
が、ターゲット&本番はローランギャロスであって今大会は調整試合である、と考えれば納得がいきますf(^^;)。それに、フェデラーの調子は一時期よりかなり持ち直してきているように感じています(個人的見解です)。願わくば、今年の全仏で優勝トロフィーにぜひキスを(;´д⊂)。
ただ、時代は間違いなく動いているわけで……。それは、今大会の優勝セレモニー&スピーチを見ていても感じました。フェデラーとともに表彰されるときは遠慮がちになるナダルも、同世代(1歳年下)のジョコビッチと一緒ですと、きっちり王者の余裕を見せつつ、今時の気の置けない友人に接するときのようにリラックスして素に近いトーク&リアクションを披露しているように見えます(私見です)。
上記動画に含まれていない優勝スピーチでも、ナダルには笑顔と笑い(ジョーク?)が多くみられました。こういうシーンをみると、フェデラー世代は確実に終幕に近づきナダル世代は着々と序幕に入りつつあることを、明確に感じます(また、今回のナダルを見てしまうと、全豪オープン2009でフェデラーには先輩として涙をこらえてほしかったようにも思います。逆に言うとフェデラーはまだまだ闘争心を忘れていないことの証左でもあると思いますが)。
しかしジョコビッチは本当に憎めませんね。HEADのスピードシリーズの一連のコマーシャルもそうですが、ここまで愛嬌力のある選手も珍しいのではないでしょうか? これからもいろんな意味でATPツアーを盛り上げていってほしいです。この手の役回りは、マレーには(ナダルにも)荷が重いでしょうしf(^^;)。
ジョコビッチは、ナダルやマレーにはない何かを持っているような(個人的な感想)。そしてそれは、ナダルとマレーをいつか救うような(妄想)。
マスターズ1000:BNLイタリア国際男子2009、ナダルがジョコビッチに、7-6 (7-2) 6-2で勝利し、大会4度目の優勝となりました。フェデラーは、ジョコビッチに6-4 3-6 3-6で準決勝敗退。
○フェデラーが再びジョコビッチに敗れる◇BNLイタリア国際男子
[tennis365.net]
○ナダルが優勝、今季5勝目◇BNLイタリア国際男子 [tennis365.net]
素人の憶測感想文を綴ってみます。
プロでもなくスクールコーチでもなく、ましてや一般の上級プレーヤーでさえない私ですが、ナダルのプレーを見ていて思ったのは、かなり洗練されてきているのではないかということです。私の旧来のイメージでは、ナダルはもっと泥臭くパワフルでアジリティに富んだ常に全力を尽くすプレースタイルのように感じていました。ですが現在進行形のナダルに感じるのは、洗練されて落ち着きが出てきたといいますか、抜くところは抜き流れの中で決めるべきところは決め勝負どころでのみ全力プレーする、ある種の風格(余裕?)です。
翻って鑑みてみると、全盛期の頃のフェデラーにもそういう風格(王者の余裕と矜持)が漂っていました。それと同じものを、今のナダルにも感じつつあります。チャンスを逃さない勝負嗅覚に加え、相手が自らミスリードして勝利を遠ざけてしまう&自分の戦術は高確率でポイントに繋がっていく、そういうプラスのスパイラルにナダルは乗りつつある様に思います。
どれくらいの期間1位を維持できるのか、年間グランドスラムが可能なのか、生涯ゴールデンスラムがいつ達成できるのか、その答えは明確には誰にも分かりません。それに、いつフィジカルに問題が発生するかという不安もあります。ただ、最近のナダルのプレースタイルをみると、前述のように洗練されてきている(対戦相手がナダルに呑まれている)ように感じていますので、数年前のナダルのようにシーズン後半はツアー離脱&最終戦欠場というのは不安視しなくても良いような……。
フェデラーには今季の残りのグランドスラムでどれか一つでも獲得してほしいですが(個人的な見解では全仏をf(^^;))、正直、ナダルが年間グランドスラムを達成(あるいは生涯グランドスラム)するチャンスは、今年が今後直近でもっとも可能性が高いのではないか、とも考えています。これから先、マレーやジョコビッチなどがどんどん差を詰めてくるでしょうし、デルポトロ、チリッチなどに代表される新しいプレーヤーがさらに本格化してくるでしょうし。
フェデラーにつきましては、準決勝の対ジョコビッチ戦、勝てる試合を落としたように思います(素人の感想)。非常に残念です。こういう試合が今後も増えていきそうですf(^^;)。風格といいますかオーラといいますか自信といいますか、虎の威が完全になくなってしまったような。全盛期のフェデラーとそれを追うプレーヤーとの立場が、入れ替わってしまいましたf(^^;)。くわえて、途中雨天中断したということも影響があったと思います。
そして、これが時代の流れなのでしょうか。それとも、単にサーフェスがクレーだからなのでしょうか。フェデラーのプレースタイルに、やや古さを感じるような……。ナダル対ジョコビッチの決勝戦と、フェデラー対ジョコビッチの準決勝の試合を見比べると、ナダル&ジョコビッチは今風のプレースタイルに思え、フェデラーはいささか直前の旧時代のプレースタイルのように見えてしまいます。
これは、フェデラーが負け続けているという先入観のなせるノセボ(ノーシーボ)効果(反偽薬効果)に過ぎないのでしょうか。多分そうでしょうf(^^;)。自分で書いておいてなんですが、そういうものが個々の選手のプレースタイルの違いでしょうし、年齢的にナダルやジョコビッチのようなプレーをしてはフェデラーのフィジカルがもたないでしょうしf(^^;)。テニスを知らない浅薄なファンの戯言として読み流してくださいf(^^;)。
とはいえ、痛めている腰の影響やサーフェスがクレーだということもあるのでしょうけど、反応速度や左右に振られたときのランニングショットの決定力は、全盛期のキレがないように見えます。抽象的な表現になりますが、ナダルやジョコビッチと比べてプレーの躍動感(or フォーカス)が甘いような……。これが自信のなさ、ということでしょうか。
が、ターゲット&本番はローランギャロスであって今大会は調整試合である、と考えれば納得がいきますf(^^;)。それに、フェデラーの調子は一時期よりかなり持ち直してきているように感じています(個人的見解です)。願わくば、今年の全仏で優勝トロフィーにぜひキスを(;´д⊂)。
ただ、時代は間違いなく動いているわけで……。それは、今大会の優勝セレモニー&スピーチを見ていても感じました。フェデラーとともに表彰されるときは遠慮がちになるナダルも、同世代(1歳年下)のジョコビッチと一緒ですと、きっちり王者の余裕を見せつつ、今時の気の置けない友人に接するときのようにリラックスして素に近いトーク&リアクションを披露しているように見えます(私見です)。
上記動画に含まれていない優勝スピーチでも、ナダルには笑顔と笑い(ジョーク?)が多くみられました。こういうシーンをみると、フェデラー世代は確実に終幕に近づきナダル世代は着々と序幕に入りつつあることを、明確に感じます(また、今回のナダルを見てしまうと、全豪オープン2009でフェデラーには先輩として涙をこらえてほしかったようにも思います。逆に言うとフェデラーはまだまだ闘争心を忘れていないことの証左でもあると思いますが)。
しかしジョコビッチは本当に憎めませんね。HEADのスピードシリーズの一連のコマーシャルもそうですが、ここまで愛嬌力のある選手も珍しいのではないでしょうか? これからもいろんな意味でATPツアーを盛り上げていってほしいです。この手の役回りは、マレーには(ナダルにも)荷が重いでしょうしf(^^;)。
ジョコビッチは、ナダルやマレーにはない何かを持っているような(個人的な感想)。そしてそれは、ナダルとマレーをいつか救うような(妄想)。
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