2008年05月18日
エナンのメンタル推論
おつかれさまです。ふぇでらです。
WTAツアーで個人的に最も好きな選手であるエナンが、引退しました。世界のエナン通信さんのところに、エナンの引退声明文訳文がアップされています。
これで、WTAで試合を観たいと思う選手は、イバノビッチ、チャクエタゼ(チャクベターゼ?)、アザレンカの3名となりました。
■ビジネスブログでも話題になった引退劇
エナンの引退は各方面にも大きな衝撃を与えているようです。例えばいつも拝見している、(テニスとはまったく関係ない)ブログのトラパパ@TORAPAPAさんでも、『怖いかって?・・・そりゃあ、いつも、物凄い、・・・怖いよっ!!』というエントリ内にて、この話題に触れているほど。
で、いろいろエナン引退に関するニュースを漁っていたところ、ランキングに関する興味深いニュースが。エナンからの申し出により、5月19日発表の最新ランキングから、1位のままエナンの名前が消えるそうです(シャラポワが繰り上げ1位に)。そこに、私はエナンらしさを少し垣間見たような気がします。
■1位で引退する理由は
すべて素人の憶測ですが、エナンはテニスを、スポーツではなく闘いと考えていたような気がします。試合に勝つことを目指しているのではなく、相手を叩きのめし闘いに生き残ると考えているような……。1かゼロか、勝つか負けるか、生きるか死ぬか、そういう2元論的な、凶暴なまでにシンプルなテニスメンタリティを持つプレイヤーで、だからこそ強かったですし、逆説的に、脆くもあったような気がします。
ゆえに、最高の状態以下でだましだましプレーするというのは、エナンにとってはどうしても許せないことなのだと思います。おそらく、中途半端な状態でのプレーを一度許してしまうと、自分がどんどん弱くなってくという脅迫めいた恐怖心さえあったのではないでしょうか。
ナンバーワン在位中に引退することは、必須条件だったとも思います。現時点で2位だったら、1位になるまで戦ってから引退を発表していたのではないかと思っています。妥協なく戦ってきたという誇りが、ランキング1位在位中の引退に繋がったのだと考えます。ランキング1位のときに、最高のプレーができなくなったから引退する、そこに、エナンの意地と誇りを感じます。
■燃え尽きてもいいと思う
ロイターにて、『テニス=エナン引退で「燃え尽き症候群」の議論再燃』という記事が掲載されていました。私は、この記事は少し的を外しているような気がしました。個人的な見解ですが、燃え尽き症候群の議論云々の前に、燃え尽きるまで自分の限界をプッシュし続けたエナンに敬意と賞賛と慰労の拍手を贈りたいです。おそらくエナンのようなタイプの選手は、どのような状況下であれ燃え尽きざるをえないのでは……。だからこそ、あそこまでの戦績を築き上げることができたわけで……。燃え尽きるということは、おそらくエナン自身にとっては最高の誇りでもあるような気がします。
おそらく今後数年は、エナンのようなメンタリティの選手は、ATPにもWTAにも出てこないでしょう。そういう意味では大変惜しいですし、今後始まるエナンの第二の人生は非常に期待できるようにも感じます。第二の人生に燃え尽きるために中途半端にしたくないために、テニスを辞めた……という考え方もできますし。それだけの覚悟と希望が第二の人生にあるのでしょう。
▼P.S.
ただ、ATPでエナンに割合よく似ていると個人的に思っているプレイヤーが一人います。それはナダル。フェデラーが30代前半に突入しランキングトップ10ぐらいに落ち着いたとき、もしかするとナダルはトップ1で20代後半ぐらいで先に引退するような気も……。まぁ、杞憂だとは思いますがf(^^;)。
WTAツアーで個人的に最も好きな選手であるエナンが、引退しました。世界のエナン通信さんのところに、エナンの引退声明文訳文がアップされています。
これで、WTAで試合を観たいと思う選手は、イバノビッチ、チャクエタゼ(チャクベターゼ?)、アザレンカの3名となりました。
■ビジネスブログでも話題になった引退劇
エナンの引退は各方面にも大きな衝撃を与えているようです。例えばいつも拝見している、(テニスとはまったく関係ない)ブログのトラパパ@TORAPAPAさんでも、『怖いかって?・・・そりゃあ、いつも、物凄い、・・・怖いよっ!!』というエントリ内にて、この話題に触れているほど。
で、いろいろエナン引退に関するニュースを漁っていたところ、ランキングに関する興味深いニュースが。エナンからの申し出により、5月19日発表の最新ランキングから、1位のままエナンの名前が消えるそうです(シャラポワが繰り上げ1位に)。そこに、私はエナンらしさを少し垣間見たような気がします。
■1位で引退する理由は
すべて素人の憶測ですが、エナンはテニスを、スポーツではなく闘いと考えていたような気がします。試合に勝つことを目指しているのではなく、相手を叩きのめし闘いに生き残ると考えているような……。1かゼロか、勝つか負けるか、生きるか死ぬか、そういう2元論的な、凶暴なまでにシンプルなテニスメンタリティを持つプレイヤーで、だからこそ強かったですし、逆説的に、脆くもあったような気がします。
ゆえに、最高の状態以下でだましだましプレーするというのは、エナンにとってはどうしても許せないことなのだと思います。おそらく、中途半端な状態でのプレーを一度許してしまうと、自分がどんどん弱くなってくという脅迫めいた恐怖心さえあったのではないでしょうか。
ナンバーワン在位中に引退することは、必須条件だったとも思います。現時点で2位だったら、1位になるまで戦ってから引退を発表していたのではないかと思っています。妥協なく戦ってきたという誇りが、ランキング1位在位中の引退に繋がったのだと考えます。ランキング1位のときに、最高のプレーができなくなったから引退する、そこに、エナンの意地と誇りを感じます。
■燃え尽きてもいいと思う
ロイターにて、『テニス=エナン引退で「燃え尽き症候群」の議論再燃』という記事が掲載されていました。私は、この記事は少し的を外しているような気がしました。個人的な見解ですが、燃え尽き症候群の議論云々の前に、燃え尽きるまで自分の限界をプッシュし続けたエナンに敬意と賞賛と慰労の拍手を贈りたいです。おそらくエナンのようなタイプの選手は、どのような状況下であれ燃え尽きざるをえないのでは……。だからこそ、あそこまでの戦績を築き上げることができたわけで……。燃え尽きるということは、おそらくエナン自身にとっては最高の誇りでもあるような気がします。
おそらく今後数年は、エナンのようなメンタリティの選手は、ATPにもWTAにも出てこないでしょう。そういう意味では大変惜しいですし、今後始まるエナンの第二の人生は非常に期待できるようにも感じます。第二の人生に燃え尽きるために中途半端にしたくないために、テニスを辞めた……という考え方もできますし。それだけの覚悟と希望が第二の人生にあるのでしょう。
▼P.S.
ただ、ATPでエナンに割合よく似ていると個人的に思っているプレイヤーが一人います。それはナダル。フェデラーが30代前半に突入しランキングトップ10ぐらいに落ち着いたとき、もしかするとナダルはトップ1で20代後半ぐらいで先に引退するような気も……。まぁ、杞憂だとは思いますがf(^^;)。
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